2017 Fiscal Year Research-status Report
運動類似効果をもたらす新規機能成分の解析と食品への利用に向けての基礎研究
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26350109
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
草野 由理 中部大学, 応用生物学部, 准教授 (90432252)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 植物ステロール / 骨格筋 / 脂質代謝 / 細胞分化 / 細胞融合 / エネルギー代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究は、イモ類に含まれる植物ステロールの新規機能性を明らかにしようとするものである。これまでに動物実験において、この植物ステロールには、単に、脂肪の蓄積抑制作用、血中コレステロール改善作用があるというだけでなく、既に蓄積された脂肪の低減作用があることを見出した。またこのステロールには、動物実験レベルではあるが、骨格筋に対する新規生理作用があることを見出した。この研究成果は、本研究の申請時に想定した以上の成果であり、この点に関して、さらに解析を進めてきた。昨年度は、動物体内で示されるこの生理作用を再現する細胞レベルでの実験系を確立し、その解析を進める予定であったが、十分にその予定を進めることができなかった。現在は、着目しているステロールによる作用を明らかにしつつある状況にある。本年度は、さらにその解析を進め、その成果を論文として報告していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、予想した以上の成果があり、その解析が順調に進んでいる状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
申請時に想定した以上の新たな生理作用があることが見いだされ、その解析を引き続き行っていく予定である。また研究の成果報告が遅れているので、その点を改善していく予定である。
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Causes of Carryover |
動物実験の成果を細胞レベルで解析する予定であったが、体調を崩してしまい、予定した研究を遂行することができなかった。現在は、その解析を進めているが、昨年度行う予定であった内容を遂行し、研究を予定通り完了する予定である。 使用内訳としては、試薬などの消耗品に主に使用する予定である。また研究成果を論文として投稿するために使用する予定である。
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