2017 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of sleep and dietary rhythm on obesity
Project/Area Number |
26350130
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
三戸 夏子 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (30398888)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 肥満 / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
①肥満誘導後にエネルギー制限により体重減少させた減量モデルマウスを用いて、食餌リズムが減量の効果及び予後に与える影響について検討することを目的とした解析を行った。高脂肪食によってマウスに肥満を誘導した後に普通食に切り替えることよって体重を減量させ、肥満の病態やレプチン、インスリン及びMCP-1等の血中因子における変化について基礎的な検討を行った。本研究によりエネルギー制限によって体重や脂肪組織が減少しても血中因子は同様に変動しない可能性が示された。エネルギー制限のタイミングや期間について、またその他の肥満によって変化する血中因子についてもさらなる検討が必要である。 ②睡眠パターン(クロノタイプ)の朝型・夜型と食事摂取量及び健康の関連を解析することを目的として、「食習慣と健康に関する女性3世代研究」の高齢女性のデータを用いた解析を行った。高齢女性では、朝型と夜型の食事摂取量の違いは過去に行った若年女性の結果と比較して少なかった。このことから、睡眠パターンと食事摂取量の関連は年代によって異なることが示唆された。また、夜型傾向であるほどうつの割合が高く、全体的健康観に関するスコアが低かった。各年代に特徴的な食習慣や健康問題と睡眠及びクロノタイプの関連についてさらなる検討が必要である。 ③今年度は研究最終年度としてこれまでの研究の取りまとめと論文執筆を行った。また睡眠パターンと食事摂取量について、子どもにおけるデータの検討を行った。東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターSSJデータアーカイブから〔「第2回 子ども生活実態基本調査,2009」(ベネッセ教育総合研究所)〕の個票データの提供を受け、睡眠と食事に関するデータの二次分析を行った。さらに、睡眠と健康指標の関連を解析する目的でマルチ周波数体組成計及び運動機能分析装置の基礎的検討を行った。
|