2014 Fiscal Year Research-status Report
食用植物油によるステロイドホルモン代謝異常の標的分子探索と安全性評価に関する研究
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26350133
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
大原 直樹 金城学院大学, 薬学部, 教授 (20426422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 亮 一般財団法人食品薬品安全センター秦野研究所, その他部局等, 研究員 (70426427)
内藤 由紀子 独立行政法人国立循環器病研究センター, その他部局等, その他 (80426428)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 菜種油 / 精巣 / SHRSP / ステロイドホルモン代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
雄性SHRSP20匹を1群10匹からなる2群に分け、油脂成分として10w/w%の大豆油または菜種油だけを加えたAIN-93組成の特注精製飼料を8週間自由摂取させた。飲水は水道水とした。麻酔下に精巣を摘出し、ミトコンドリア分画およびサイトゾール分画を得た。ウェスタンブロット法でミトコンドリアCYP11a 酵素タンパク質発現量およびサイトゾールCYP17酵素タンパク質発現量を測定した。精巣mRNAを抽出して、TaqMan Assay を用いたRT-PCRで、StAR、CYP11a、CYP17の遺伝子発現を調べた。その結果、CYP11a 酵素タンパク質発現量が菜種油摂取群で有意に減少、サイトゾールCYP17酵素タンパク質発現量には両群間に差が認められなかった。StAR、CYP11a、CYP17の遺伝子発現は、菜種油摂取群において全てが抑制された。これらの実験結果に示されるように、平成26年度の計画は、概ね予定通り進んだ。StARタンパク質の測定結果だけが得られていない。CYP11a、CYP17の酵素活性測定は、CYP17についてのみ実施。菜種油摂取群で減少傾向が認められた。雌性SHRSPを用いた8週間油脂摂取実験を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度計画の大半を実行することが出来た。実験の一部は条件設定から検討が必要である(StARタンパク質定量)。一方、平成27年度予定の雌動物を用いた実験も開始できたので、部分的には当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、予定を前倒しして雌性SHRSPを用い、油脂摂取による寿命の違いの検討を始める。StARタンパク質の定量の条件設定をする。油脂摂取による(有害)影響の性差を比較するべく、雄性SHRSPの寿命について再現性を確認する。
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Causes of Carryover |
研究分担者の内藤由紀子が所属機関における他の研究に従事していたため、当該分担研究が進まず、分担金を計画的に使用できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
食用油摂取ラットの組織中ステロイドホルモン代謝酵素の遺伝子発現およびタンパク質発現の測定。
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Research Products
(1 results)