2015 Fiscal Year Research-status Report
成人における栄養知識を評価する調査票の開発および妥当性の検討
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26350161
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
池本 真二 聖徳大学, 人間栄養学部, 教授 (10176117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 麻衣 聖徳大学, 人間栄養学部, 助手 (10723661)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 栄養知識 / 日本人 / 成人 / 妥当性 / 信頼性 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本版の成人の栄養知識を評価する調査票を開発するために、平成27年度は、まず平成26年度に実施した「栄養知識の質問項目を検討するための調査」で得られた1207名の回答を用いて、6月から11月にかけて、心理統計学的基準に従い、内容妥当性を検討した。また、内容妥当性で基準を満たさなかった項目において、2名の管理栄養士により、栄養知識を評価する上で外すべきでない項目があるか否かを検討した後、内部信頼性を検討した。 その結果、日本人成人の栄養知識を評価する調査票は、①最新の栄養情報に関する理解、②前項を実践するために必要な食品に含まれる栄養素の理解、③エネルギー量および栄養素の量を比較して食品を選ぶ能力、④食事と疾病の関係についての理解、⑤栄養表示の5領域、41項目147点で構成することに決定した。 次に、作成した栄養知識の調査票の構造妥当性および再テスト信頼性を検討するために、12月に栄養学科に在籍する大学4年生と同じ大学で栄養学を学ばない学科に在籍する大学4年生に調査を2回実施した。1回目の調査と2回目の調査の間は2週間をあけることとした。また、未回答がある部分に関しては、1度に限り再調査を実施した。1月までにすべての調査がほぼ完了し、1回目の調査では栄養学科の学生97名、栄養学を学んでいない学生44名の回答を得た。1回目および2回目両方の調査を完遂したものは76名であった。その後データ入力作業を実施しており、入力作業は終了し、現在、解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度初めに、内容妥当性及び内部信頼性を検討し、調査票の最終版を完成させた。その後、当初、予定していた構造妥当性および再テスト信頼性の調査票を予定どおりに実施し、1回目の調査では栄養学科の学生97名、栄養学を学んでいない学生44名の回答を得た。また、76名から、1回目および2回目両方の回答を得ることができた。さらに、予定期間内の3月までに再調査、データ入力等が終了できており、現在、解析中のため、確実に計画どおりの進捗を得たと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、平成27年度に実施した調査の回答をもとに、6月までに構造妥当性および再テスト信頼性を検討し、9月の第63回日本栄養改善学会での発表および論文投稿をし、妥当性および信頼性を持ち合わせた日本人成人の栄養知識を評価する調査票の開発を終える予定である。
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Causes of Carryover |
まだ論文作成に至っていないため論文購読費並びに論文校閲費及び投稿費が未使用である。また、統計解析用パソコンと解析ソフトの購入に至っていない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度、統計解析並びに論文執筆のために使用する予定である。
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