2016 Fiscal Year Annual Research Report
The study and practice of the LPs-use teaching method aiming at understanding deepening of the knowledge which becomes a core at science learning
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26350184
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
片平 克弘 筑波大学, 人間系, 教授 (70214327)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ラーニングプログレッション / 理科カリキュラム構成 / 理科教授デザイン / 理科授業研究 / 構成主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
「科学の学習を継続しようとする動機や意欲をいかに喚起し,子ども達の科学的理解を学校教育の中でどのように深化させるか」は,理科教育における不易の課題である。本研究は,学習すべき内容である科学理論や科学概念の系統性を重視するラーニング・プログレッションズ(Learning Progressions:以下、LPs)の知見をもとに,この不易の課題に対する一つの解決策を学会等を通して提案した。さらに,この解決策を構築する一助として,学習者の動機や意欲の覚醒の立場からレリバンス(Relevance)の観点を取り入れる工夫も試みた。レリバンスは,興味・関心などという狭い範囲に止まらず,多岐に渡る教材と学習者の関係性を明確にするための観点であることを明らかにした。 方法論的には、Web上で教育現場の実践家と意見交換を行い,情報共有を重視した。本研究では,諸外国の研究動向を踏まえたわが国独自の運動概念に関するLPs(試案)を作成した。作成したLPsの吟味は,実践家である教員と研究者が合同で開催する研究会や会議等で行った。また、LPs活用型教授法で重視される学習課題や発問の開発と並行し、教授時に核となる知識を明確にすることも試みた。本年度は、特に、児童・生徒の科学的理解の深化を目指したLPs活用型教授法の実践を行い、さらに、実践から得られたデータをもとにLPsの改良や新たな教授法の開発を行った。
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