2015 Fiscal Year Research-status Report
全天画像を利用した天文分野の「観察」教材作成システムの構築
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26350189
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
濤崎 智佳 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (40356126)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 科学教育 / 天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
学習指導要領では、小学校・中学校ともに「観察」という言葉が多用され、重要視されている。しかし、天文分野における観察は、天候や授業時間や機材の制限など、さまざまな困難がある。本研究では、それらを補うため、実天の全天画像観測データをもとに天体の「観察」を行うことのできるシステムを構築し、これらを用いた太陽・星の日周運動・年周運動を学習する教育プログラムを開発する。このシステムは、既存のデジタル教材とは異なり、実天の観測データを使用する。これにより、身近な風景と結びつけやすくし、より「実天観察」に近づけて学習効果を高めることが期待できる。 平成27年度は、大学内に設置したシステムによるデータを蓄積するとともに、南半球での天体の動きの観察を行うことを可能にするため、南米チリ・アタカマ砂漠に試験システムを設置・試験的な運用を開始した。これらを用いて、太陽・星の日周運動・年周運動を学ぶための教育プログラムを開発し、教員養成課程に在籍する学生を対象に教育実践を行った。 さらに、太陽がどの季節でも真東から昇り真西に沈むという典型的な誤概念を引き起こす要因を探るため、10大学の教員養成課程在籍の学生に対し、質問紙による調査を実施した。これらの回答については、現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
構築したシステムによるデータの集積は順調に進行し、それらを検索するwbページの構築やこれらのデータを用いた教育プログラムの開発も予定通り進行している。また、天体の動きの理解度と科学への興味・関心より有効的な教育プログラムの構築のための質問紙による調査・分析も進んでおり、概ね計画通りに遂行していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、北天・南天の双方で web ページを含めたデータ取得・提示システムの改良を行っていく。また、前年度までに実施した天体の動きに関する理解度と関連のある項目を探るための質問紙による調査の結果の分析を進め、これらも併せてより有効な教育プログラムの開発を進める。
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Causes of Carryover |
南天におけるシステムの設置を目的として、南米チリに渡航する予定だったが、協力者による設置が可能となり、今年度の海外渡航が不要となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外に構築するシステムの設置にかかわる打ち合わせ・物品等の費用に使用する。
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Research Products
(2 results)