2015 Fiscal Year Research-status Report
先端技術要素を含むPBLテーマとしての竹とんぼ技術構築の試み
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26350207
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Research Institution | Nishinippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
高藤 圭一郎 西日本工業大学, 工学部, 教授 (10461485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白山 晋 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10322067)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 竹とんぼ / 竹とんぼ型飛翔体 / PBL / 工学教育 / Rotorcraft / Launching Device |
Outline of Annual Research Achievements |
1.竹とんぼ型飛翔体用発射台による性能実証手法の確立:これまで垂直方向にしか発射出来なかった発射台に角度調節機構を追加することで自在な仰角で発射出来るようになった.中でも飛距離競技においては高度競技と同様に客観的な記録を計測することが可能となった.更に時系列での回転数の変化が得られるようになったため体育館などの室内で飛行実験を行うことによる飛行現象の再現性が落下地点の計測により更に明らかになった. 2.低Re数領域での翼評価:遅い流れの中での翼断面での現象を明らかにするため竹とんぼの形状を3Dプリンターを用いてABS樹脂等で製作することが出来るようになり,竹細工の高度な技術を必要とせずに飛行現象の確認が可能となった. 3.竹とんぼに対する現象理解の整理・講義や授業の試行:本研究において古典的竹とんぼに対して逆テーパー角を持つ竹とんぼが如何に優れているかを専門家以外への一般人から小中学生まで慣性モーメントの考え方を説明出来るまとめを行い,基礎的な部分のみではあるが解説した.また聴講者のレベルに合わせて飛翔時の物理現象も説明し,理解を得られた. 4.人の竹とんぼ飛翔行動に対する発射台の模擬における可能性向上:これまで回転数やモーターアンプの出力のみで射出してきた竹とんぼ発射台の性能を,人間の竹とんぼに行う時々刻々と変化する仕事量を計測して解析出来るようになった.これらの時系列のデータを発射台の回転数を時系列で再現する事で,人の竹とんぼの飛翔行動を模擬・再現する可能性が高まった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一昨年に主担当者が竹とんぼ発射台の飛翔実験中に不慮の事故に合い,片目の視力を一時失い(網膜剥離),入院及びリハビリに時間を費やした.その遅れ分を十分取り戻すことが出来ず当該年度にも影響した.
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Strategy for Future Research Activity |
遅れた内容については,主担当者の割く工数の割合を上げることにより対応する.また一昨年度国際学会にて発表出来なかった内容については,新たな知見を盛り込みつつ発表が出来る機械を探索する.
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Causes of Carryover |
一昨年度,実験中の不慮の事故により怪我(網膜剥離等)にて1ヶ月近い入院をした際の遅れ分を十分に取り返すことが出来ず,研究にも若干の遅れが発生しており,それに付随して設備構築などの費用での利用が若干遅れた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年同様に本研究に対する業務の中での優先度を上げて対応し,6月末日を目処に昨年度分の実験構築を終えて今年度末までに予定通りに使用したい.
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