2014 Fiscal Year Research-status Report
グローバルに活躍できる技術者を地方都市で育成するための教育システムの構築
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26350209
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Research Institution | Kanazawa Technical College |
Principal Investigator |
小高 有普 金沢工業高等専門学校, グローバル情報工学科, 准教授 (70636670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
中村 純生 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (20367444)
竹俣 一也 金沢工業高等専門学校, グローバル情報工学科, 教授 (50167491)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | デザインプロジェクト / 地域連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではPBL手法を使った学生プロジェクトを実施する教育プログラムを検証する。学生はプロジェクト活動を通してコミュニケーション能力・適正技術活用能力等を身に付け、その成果をラーニングポートフォリオに蓄積し、情報発信する。当該教育プログラムは、学生が授業や課外活動においてプロジェクトを進めるときに、周囲の者を牽引し、その活動を推進できる人材を育成するものである。課外活動で学生は地域の方々との交流を通してアイデアを伝えることの難しさを体験し、さらにアイデアを適切に説明する能力を身に付ける。さらに海外研究協力者の支援の下でのプロジェクト活動を通して異文化交流・適正技術活用について学ばせる。このような経験を積み重ねた学生は、チーム活動を牽引し、チームやクラス全体のプロジェクト推進力を底上げする。 平成27年度は以下について実施した。1)ラーニングポートフォリオ システムの処理能力等について検討した。学習成果を第3者に紹介するための仕組みについても検討した。2)地域連携プロジェクトを試行し、学生用の学習支援マニュアルの内容等について検討した。3)上記地域連携プロジェクトの試行を通して地域の初等中等教育機関における今後の連携について検討した。試行では中高生を対象にデザインプロジェクトを実施し、その活動を促進する役割を学生に担当させた。4)夏休みを利用して3日間の短期プロジェクトを実施し、運用マニュアル制作のための情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学生が課題活動として取り組むことができる地域連携型の科学講座運営が良好であるため。また、科学講座に対しては地域からの要請があるようになり、経験を重ねることで内容も充実してきたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りに推進する。今年度は地域連携型の科学講座の実施回数を増やし、学生にプロジェクト推進力を涵養する。春・夏休みを利用して短期プロジェクトを実施し、プロジェクト活動を促進する役割を体験させる。また、地元企業の方との交流会に参加し、これまでの活動をポートフォリオに蓄積されたものを使って報告する。さらに企業側からの意見を参考に当該プログラムをより現実のニーズを満足するものにしていく。
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Causes of Carryover |
今年度実施予定であった講座において使用するロボット系教材セットの購入を見合わせたためである。新機種と旧機種は互換性があり、購入においては問題ないと判断している。また、海外における協力者との打ち合わせを先方の都合で次年度に変更したためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度中に購入する予定であった機材を次年度において購入する。また、次年度において海外における協力者と打ち合わせを実施する。これは研究推進の順序に変更が生じたためであり、その進捗には影響しない。
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