2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Study Regarding the Dissemination of Academic Portfolios and Enhancing Teachers Motivation in Technical Colleges and Such
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26350213
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Research Institution | Osaka Prefecture University College of Technology |
Principal Investigator |
北野 健一 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (20234263)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アカデミック・ポートフォリオ / ティーチング・ポートフォリオ / ファカルティ・ディベロップメント / 高等専門学校 / ワークショップ / メンター / メンティー / メンタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は本校を会場としてティーチング・ポートフォリオ(TP)作成ワークショップ(WS)を2回(参加者:学内3名、学外19名)、TP更新WSを2回(参加者:学内4名)、アカデミック・ポートフォリオ(AP)作成WSを2回(参加者:学内2名、学外2名)開催した。これによって、大阪府立大学工業高等専門学校では常勤教員69名中54名がTPを作成し、約8割の教員がTPを執筆した高等教育機関となった。APについては常勤教員69名中13名が作成している。 また、本校では学外からも作成者を受け入れており、2017年3月末現在、本校におけるAP作成者は学内外あわせて49名、TP作成者は学内外あわせて149名となった。現在、日本国内におけるAPの作成者は約120名、TPの作成者は約700名と推測されており、日本国全体におけるAP作成者の約4割、TP作成者の約2割が本校でAP/TPを作成していることになる。本校は「日本におけるAP/TPのメッカ」としての役割を十分果たしている。 平成28年度は、日本高専学会年会講演会等において、AP/TPをはじめとする各種ポートフォリオについて講演を行った。 AP/TPを正しく導入するには構成員の正しい理解が必要である。よって、大学等から依頼があれば、AP/TPについての正しい情報をFD講演会等の形で周知した。平成28年度は2大学で講演を行った。 AP/TPを組織的に導入している高等教育機関は大学・高専あわせて27である。しかし、高専だけに絞ると、2017年3月末現在、全国57高専のうち、AP/TP作成者が1名以上在籍している高専は27高専(47%)、AP/TPを組織的に導入している高専は11高専(19%)となっている。AP/TP導入大学の割合にくらべれば、かなりの高率といえ、本研究目的の一つである高専へのAP/TP普及は着実に進んでいる。
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