2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the geological analog models and the utilization and inspection in the earth science education.
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26350220
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| Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
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Principal Investigator |
高橋 雅紀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究主幹 (50212014)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 地学教育 / 普及活動 / アウトリーチ / アナログ模型 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
一般市民の方や地質学を専門としない研究者に，難解な地質学の研究成果をわかりやすく説明する目的でアナログ模型を製作し，各種のイベントにおいて展示・解説して地質学の普及活動を推進した．
今年度は，発泡スチロールを材料として，可動式の断層運動アナログ模型を製作した．断層運動模型は逆断層，横ずれ断層，正断層を再現するものを設計し，試行錯誤しながら製作した．とくに，横ずれ断層は断層変位を戻すための動作を取り入れることが難しかったが，スライドレールを採用して可動模型を完成させた．逆断層および正断層模型はポップアップ(あるいは地溝)が１つのものだけでなく，２つのものも作成した．ポップアップが２つの逆断層模型によって，東北日本の基本的地形である山地と山間盆地の繰り返しを説明することが可能となり，大地形の発達に逆断層運動が大きく影響していることを視覚的に説明することが可能となった．一方，横ずれ断層は右横ずれと左横ずれ断層が連動して稼動するように作成し，西南異本に発達する共役の活断層系の形成過程を理解してもらう際に活用した．
また，都心部の地下に埋没する最終氷期に形成された谷地形を，1万分の1のスケールで製作した．このスケールだと，実際に都心部を歩いた場合に体感できるわずかな傾斜の成因を，古地形の発達と組み合わせて理解することが可能となる．この浅層構造は短周期の地震動を増幅するため，一般家屋の地震防災教育等に活用した．
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