2014 Fiscal Year Research-status Report
教師教育用実験学習プログラムの開発:イメージ化による知識・技能の獲得と応用の強化
Project/Area Number |
26350227
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
小川 治雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10134769)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教師教育 / 実験学習プログラム / モデル / イメージ / 化学 / 知識 / 技能 / 統合化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトは,教師教育を主眼に理科(化学)実験学習プログラムを開発し,その効果を検証することを目的とするものである。知識・技術獲得およびその応用のプロセスを重視するプログラム構築を目指す。対象目的に向かう意識を高めるべくモデル・イメージを強化することを重点に置く。これにより問題解決に向けての指針が明確化され,その方策および決定がなされるようになる。結果的に,陥りがち知識重視の教育から,より多くの知識・技能の応用による問題解決能力を体得し,新たなものを作り出す創造へと繋がる教育を提案できる。プログラムは教員研修や大学で試行して評価と改善を行い,改善した実験学習プログラムを普及できるよう公表する。平成26年度は大学教養レベルまでの化学の主要概念を整理し,主要概念と知識・技能の統合化の視点から実験テーマの候補を選出しその一部を教材化した。 1)現行高等学校4社の化学基礎・化学の教科書における調査から主要概念の抽出を行い,知識・技能を整理し,高等学校における知識と技能の関連を検討した。 2)大学教養レベルまでの物理化学を主とする視点から主要概念を抽出し,学生実験における知識と技能の関連を検討した。 3)主要概念と知識・技能の統合化の視点から実験テーマの候補として燃料電池を選出した。 4)燃料電池の実験テーマでの実験条件の最適化を行ない実験内容の一部を教材化(ver.1)した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高等学校において新教育課程が施行されたことから現行高等学校4社の化学基礎・化学の教科書における調査を行い,それらから主要概念の抽出を行い,知識・技能を整理し,高等学校化学における知識と技能の関連を検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
1)26年度で優先となった実験教材での実験と知識・技能との結合のためのイメージ化(記号化や図式化)を行う。 2)重要性を視点に概念の順位性に基づくイメージのステップ化の概略を行う。 3)同一概念に絞っての種々のイメージ表現を探索しステップ化する。その際,教科書(中学校, 高等学校, 大学)記載の具体を参考にステップ化を図る。 4)実験との統合による実験学習プログラムの作成する。 5)教員研修や高校、大学でのプログラムの試行し、評価・改善を行う。
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Research Products
(11 results)