2014 Fiscal Year Research-status Report
マイクロスケール実験による理科実験の個別化と言語能力の育成を目指す授業展開の構築
Project/Area Number |
26350233
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
芝原 寛泰 京都教育大学, 教育学部, 教授 (60144408)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マイクロスケール実験 / 理科教材実験 / 授業実践 / 言語能力の育成 / 個別化実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究業績は主に1)論文、2)学会発表、3)授業実践からなる。 1)は、マイクロスケール実験による中学校理科における-銅の酸化・酸化銅の還元実験の教材開発と授業実践-、柴辻優俊、佐藤美子、芝原寛泰、理科教育学研究、2015,3等4件、2)は、マイクロスケール実験による有毒物質を扱う教材実験の改良-学校現場における実験の安全性確保のために-(課題研究発表会)、芝原寛泰,佐藤美子、日本理科教育学会全国大会(愛媛大学)、2014.08 等8件、3)は、近江兄弟社高等学校、1年生2クラス75名,2015年1月26日「塩化銅水溶液(II)の電気分解」等5件から成る。 また、科研費による研究成果を社会還元する目的で「ひらめきときめきサイエンス」を実施。近隣の中高生24名を対象に、マイクロスケール実験の体験講座を行った。 H26年度は研究期間の中期として、主に教材開発と並行して授業実践にも力をいれ、教材実験に問題点の抽出を優先した。計画通りに遂行しているが、最終年度に向けて研究成果の論文公表に向けての準備を整えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
テーマに即した教材実験の開発は順調に進んでいる。それらを使った授業実践も、中学校および高等学校において実施した。 しかし、授業展開において、言語能力の育成につながるように、実験結果のまとめ、発表、討論をとりいれること、またその学習効果を検証するには至っていない。特に、開発した教材を用いた個別化実験による授業実践は実施したが、研究目的のひとつである「学習効果の向上」を確かめるには、まだ不十分と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の達成度でも述べたが、授業実践における授業展開にさらなる検討が必要である。具体的には、授業の事前事後アンケートの設問項目および分析方法の検討、授業中の生徒の動向の把握、さらに通常授業での学習効果の把握が必要である。 通常授業との比較では、同じレディネスをもつ生徒を対象にした授業実践が困難であるため、学校現場の教員との事前の打ち合わせを緻密に行い、比較検討の方法について、十分な準備が必要である。この点、改善のための具体的方策を打ち出すことが緊急の課題である。
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Causes of Carryover |
計画的な使用を試みたが、見積もり額、消費税計算額などに誤差が生じ、25486円の残額となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度においては、より計画的な使用を、当初から心掛ける予定である。
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Remarks |
上記のURLは、定年退職を来年に控え、他のプロバイダーによるwebページに移行中である。
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Research Products
(13 results)