2015 Fiscal Year Research-status Report
インタープリテーションを円滑にする、移動可能な映像展示ユニットの開発
Project/Area Number |
26350252
|
Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
佐野 彰 九州産業大学, 芸術学部, 教授 (00352104)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | プロジェクション / プロジェクションマッピング / インタープリテーション / 映像 |
Outline of Annual Research Achievements |
プロジェクションを用いた活動を多く行った。そのうち、複数の知見を得ることができた。 1) 河川の理解を促進するためのプロジェクション 善福寺川を元に、河川を自然環境に戻すとどのようになるか?というイベントを2回実施した。それらのイベントでは模型を作成し、その模型に対してプロジェクションを行った。既存の川の模型に映像を投影し、改修後はこのようになるという理想像の映像を投影した。その結果、実際の河川への投影でないにも関わらず、参加者の理解を促進できたとかんがえられる。 2) 小規模プロジェクションの実験 大規模ではなく、小規模な模型(地質模型等)へのプロジェクションを行い、イベントなどで展示を行った。特に地質模型へのプロジェクションは反響があり、その地域の資料館で常設展示されることになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本務校の業務により、本研究課題の遂行に充てる時間が減ったため。 だが、実践の回数は前年度よりも増えた。その理由として、これまでは実際の河川に提示する方針で行っていたため、実験の機会が制限されていたが、当該年度より小規模な模型に対してのプロジェクションを行うように変更を行った事が挙げられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
小規模模型へのプロジェクションを行うことで、インタープリテーションを図る方針で進めていくが、依然として「模型作成が困難」であったり「プロジェクションの調整が困難」という条件があり、誰でも簡単にというわけにはいかない。国土地理院等が提供している地質情報等を用いたり、加工機などを用いることで模型を制作しやすくすること、そして自動で位置調整を行うプロジェクションシステムの開発を早急に行い、試験を継続する。
|
Causes of Carryover |
予算を節約して使用していたため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
「地質模型などを簡便に作成できるための方策」「プロジェクションの位置合わせを簡便にできるための方策」を検討し、実際の現場での使用を行う。
|