2017 Fiscal Year Annual Research Report
The development of easy exhibition equipment for interpretations.
Project/Area Number |
26350252
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
佐野 彰 九州産業大学, 芸術学部, 教授 (00352104)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インタープリテーション / 減災 / サスティナビリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
映像提示装置「まいたいテーブル」を開発した。本装置は2018年芸術工学会主催の2018減災デザイン&プランニングコンペにて優秀賞を受賞した。 最終年度は、さらに河川教育や自然について広報を行なっている現場に足を運び、担当の方にインタビューし、現状の理解に努めた。その結果、大掛かりな装置を使いた提示だけではなく、インタープリテーションの過程で、画像や映像をインタラクティブに提示するという基本的な事、また現場のスタッフがその内容を編集・修正できる事の重要性を強く感じた。 もちろん映像や画像の提示は、これまでの研究してきたMRやプロジェクション技術、もしくはDVD等の映像提示装置や、PCやタブレット端末を用いれば実現可能である。しかし現場では機器の購入に手続きが必要であったり、タブレット用アプリケーションを外注せざるを得ないため修正や追加が行いづらく、現場主体でコンテンツを制作できないという問題が発生していた。 そこで「2万円程度で製作可能」「プログラムスキルのない現場の方々でカスタマイズ可能」「電源を入れると直ぐに使用できる」「来場者のいかなる操作に対しても安定動作する」という機能を満たす提示装置が必要であると感じた。 そこで上記の要件を全てクリアした装置「まいたいテーブル」を開発した。小型PCのRaspberryPiと、一般的なPC用モニタを組み合わせた本装置では、10種類程度の地図を簡単な操作で切り替え提示することができる。テーブルの上に置いて利用し、数名で装置を囲み、一般的なホワイトボード用マーカーで書き込みを行いながら、画像を用いた学習や議論を行なうことができる。 この装置の制作方法などは、すべてWebで公開している。また、2018年5月から全国を巡回展示し、河川分野で注目されているマイ・タイムラインの理解促進のために活用される。今後も装置の普及に向け活動を継続する。
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