2017 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing the model for innovating of liberal education in university and developing the community sustainably through service learning.
Project/Area Number |
26350266
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Research Institution | University of the Sacred Heart |
Principal Investigator |
杉原 真晃 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (30379028)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アイデンティティ形成 / 都市部と山村部の交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、サービスラーニング・プログラム受講終了後(卒業時まで)に、学生が自身の存在意義やアイデンティティの形成を行い、その後の大学での学習目標・内容・方法等の再構築を行っている事例を探し、その過程と要因を明らかにしようとした。 その一環として、地方都市の大学生が山村部にて活動するサービスラーニング・プログラムについて、参加学生自身の存在意義やアイデンティティの形成に対して、サービスラーニング・プログラムでの経験がどのように関係したのかについてインタビュー調査を実施した。とりわけ、授業終了後に自主的・継続的に地域社会とかかわっていた学生にとって、プログラムでの経験が大学生活の過ごし方を決定したり、ゼミ決定・進路・就職の決め手となったり、人間性の涵養に深く関係したりする様子が見られた。また、専門職養成系のコースに所属する学生にとって、自身の専門とは異なる学びをサービスラーニングにより蓄積したことが、専門教育だけでは得られない貴重な学びにつながったこと、将来、専門職に就くにあたり必ず大切な経験として活きると感じていること等が明らかになった。 また、昨年度に引き続き、首都圏の大学でのサービスラーニングを実施した。プログラム参加者には昨年度のリピーターも多く、本プログラムがインパクトのあるものとなっていたことがあらためてわかった。そして、受け入れ側の地域住民に聞き取り調査を実施したところ、地域側にとっても、首都圏から大学生が来ることで、地元の子供たちの新たな姿を見られたり、自分たちと子供たちとの新しいかかわりを作り出せたりして有意義であることがわかった。
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