2014 Fiscal Year Research-status Report
初等教育におけるプログラミングを用いた理数科教育パッケージの開発
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26350268
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
栗山 直子 東京工業大学, 社会理工学研究科, 助教 (90361782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 貴浩 大阪大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (50302972)
西原 明法 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (90114884)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / 教材開発 / 初等教育 / 理数科教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は小学校高学年の教科(理科・算数)でのプログラミングが効果を持つ単元・内容の検証し、選んだ単元・内容におけるプログラミングを用いた教育実践の開発を行った。 まず、理科(生活科)と算数の教科書からプログラミング教育で効果が得られそうな単元を選定し、検討した。 都内公立小学校に協力を得られ、小学1年生2クラス、小学2年生~6年生各1クラスの計7クラスに対してそれぞれの単元と関連するプログラミング授業を実施した。 具体的には、1年生~3年生は生き物(ゾウ・キリン・アメンボ)の動きのプログラミング、4年生は人の身体の動きのプログラミング、5年生は電流の流れと電子の動きをシミュレーション、6年生は太陽系の軌道のプログラミングを各2時間で実施した。 その結果、1~4年生の生き物の動きや人間の動きのプログラミングからは、プログラミングを行うことで、児童の観察する際の着目点が「全体」から細かな「部分」に着目点が移行することが明らかになり、検証すべきプログラミング教育の狙いとした「再現することによる仕組みへの深い理解」が確認された。さらに、5~6年生の実際に目で見て確認することができないものをシミュレーションで作ることで、予測や理解が向上することが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度は、都内公立小学校に協力を得られ、小学1年生2クラス、小学2年生~6年生各1クラスの計7クラスに対してそれぞれの単元と関連するプログラミング授業を実施し、プログラミングを用いた授業の効果と改善の視点を検討できたため、おおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、昨年度実施した教育プログラムを改善し、実践授業を行う。 実践授業を行うとともに育成される能力の検証を行い、開発された教育プログラムについてPDCAサイクル(教育実践開発(Plan)→教育実践(Do)→検証(Check)→改善(Action))に従い検証を行う。 そして、昨年度よりも現職の先生方に実際に実践授業に加わっていただき、実際に教育現場で実施する際の本教育プログラムを改善の視点を明らかにする。
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