2015 Fiscal Year Research-status Report
診療参加型歯科臨床実習における学習効果の可視化ーeポートフォリオの開発ー
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26350270
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小田 陽平 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50397121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 和宏 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40224266)
藤井 規孝 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90313527)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ポートフォリオ / 歯科臨床実習 |
Outline of Annual Research Achievements |
新潟大学で行っている診療参加型の歯科臨床実習において、総合的な臨床能力を評価し、学習成果を実体化することを目的として、2011年度から紙媒体によるポートフォリオを、2013年度からはweb統合型データベースを応用した電子ポートフォリオを開発して導入した。本研究はその電子ポートフォリオの開発並びに学生の学習促進についての研究を主眼に置いているが、本年度は開発・導入初年度からさらに改良、バージョンアップを重ね、 ①学生、教員の両者が使いやすいシステムつくり(メールシステムの導入と実装など) ②多様なメディアを同梱できるシステムの開発(紙媒体、動画の取り込み機能など) ③記入された膨大なテキストデータの解析 を主に推進した。 本研究の取り組みは研究内容を発表した日本歯科医学教育学会でも注目されるところとなり、「システム開発賞」を受賞した。また、近年の歯科臨床実習の充実への全国的な取り組みとも相まって、国内関係者から注目されるところとなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はデータベース、webサーバともにシステムの更新を行い、利用者への利便性を高めることができた。上記に挙げたように、学生から教員へポートフォリオ作成を通知できるメールシステムをポートフォリオシステムに実装し、また、各種の紙媒体を手軽に取り込み、ポートフォリオに貼り付けできるような機能及び環境を整備した。入力されたテキストデータについて、テキスト間イニングの手法を応用して、現在解析作業を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き臨床実習でのポートフォリオ活用を推進する。現在、歯学科および口腔生命福祉学科(社会福祉士・歯科衛生士養育過程)の両学科において、最終学年で行われる臨床実習に本システムが導入されており、学生が日々の臨床実習で得た知識や今後の改善策などが自分の言葉で自由文テキストとして記載され、教員も同じくフィードバックコメントを記載している。 最終年度に当たる28年度においては、さらなるシステムのブラッシュアップを図ると同時に、これらのコンテンツ解析をすすめ、学生の学びや、難しいと感じている点などをピックアップするとともに、どのような教育を行うことが有効なのか、本システムの機能を用いて解析していく予定である。
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Causes of Carryover |
旅費等が早期予約などによって安価にすることができた。また、学生に使用させるPC端末なども当初予定より安価に調達することができた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学生に利用させているカラープリンター消耗品および論文執筆のための資料収集・コピーおよび文献購入のために使用予定である。
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Remarks |
2015年度日本歯科医学教育学会において教育システム開発賞を受賞
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Research Products
(1 results)