Development of a novel surgical technique training tool incorporating eye movement analysis

2016 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 26350275
• Research Institution: Shiga University of Medical Science
• Principal Investigator: 塩見 尚礼 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70378462)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 後藤 彰彦 大阪産業大学, デザイン工学部, 教授 (50257888)
• Project Period (FY): 2014-04-01 – 2017-03-31
• Keywords: 眼球運動 / 医学教育 / 外科手技 / 腹腔鏡下手術

Outline of Annual Research Achievements

外科手術の技術習得には長い年月が必要と言われている。若い医師の外科離れを解消する為にも効率的な手術教育方法の確立は急務である。本研究では指導医と研修医•医学生が有する外科手術手技，また指導医と修練医とのチームでの手術手技教育場面における眼球運動を含む身体活動を測定することで、指導医の暗黙知を数値化し，短い期間で技術の習得を行う為の教育システムを開発する事を目的としている。
（1）教育システムを用いたモニタリング（平成27年度から平成28年度）腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術シミュレーションの画像を、手術の場面場面で工程分解し、それぞれの場面での手術のコツ、エキスパートの視線を示したコンテンツを作成した。これをeーラーニング教材として整備し、一部の修練医，医学生に閲覧してもらった。webで公開できるようにコンテンツを取り揃えるようにブラッシュアップを図っている。
（2）教育システムを用いた習熟課程の数値化（平成28年度）このeーラーニング教材を用いた教育システムの前後で修練医、医学生の眼球運動解析、鉗子動作の解析を開始した。特に医学生において2週連続してシミュレーション手術での眼球運動の解析を行い、手術時間の改善は早期に改善（短時間化）がみられるも眼球運動のパターンは短期間では変化しないことを見出し、眼球運動の効率化を目的としたコンテンツの有用性が示唆された。
（3）新規の術中教育ツールの立案（平成27年度から平成28年度）同一手術における指導医と修練医の術中コミュニケーションの解析や医学生での解析を通じ、手術時間の短縮という成果よりも眼球運動の効率化がより難易度の高いものであることを見出し、手術シミュレーション開発の企業と眼球運動解析を取り入れたトレーニングシステムの共同開発に向けた取り組みに着手した。

Research Products

• [Journal Article] 腹腔鏡下手術手技を対象とした指導による習熟度 (2016)
  • Author(s): 塩見尚礼、村上耕一郎、太田裕之、太田智子、宮本勇樹、山代和明、高井由佳、後藤彰彦、濵田泰之、谷 眞至
  • Journal Title: 人間工学 Volume: 52 Pages: ｓ336-337
  • Acknowledgement Compliant
• [Journal Article] 伝統みらい学における医術教育の展望 (2016)
  • Author(s): 後藤彰彦、高井由佳、塩見尚礼
  • Journal Title: 人間工学 Volume: 52 Pages: s84-85
  • Acknowledgement Compliant
• [Journal Article] 原発性胃癌に対する術後抗凝固療法 関連病院におけるアンケート結果報告 (2016)
  • Author(s): 貝田 佐知子, 山口 剛, 大竹 玲子, 村田 聡, 山本 寛, 植木 智之, 三宅 亨, 村上 耕一郎, 赤堀 浩也, 太田 裕之, 園田 寛道, 清水 智治, 塩見 尚礼, 他
  • Journal Title: 滋賀医科大学雑誌 Volume: 29 Pages: 51-54
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] 原発性胃癌に対する術後抗凝固療法 関連病院におけるアンケート結果報告 (2016)
  • Author(s): 太田 裕之, 清水 智治, 園田 寛道, 植木 智之, 三宅 亨, 目片 英治, 遠藤 善裕, 貝田 佐知子, 山口 剛, 村田 聡, 山本 寛, 村上 耕一郎, 赤堀 浩也, 塩見 尚礼, 他
  • Journal Title: 滋賀医科大学雑誌 Volume: 29 Pages: 27-31
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] 新規マイクロ波手術支援機器と市販エネルギー機器との動物実験による機能比較 (2016)
  • Author(s): 谷 徹, 仲 成幸, 村上 耕一郎, 東口 貴之, 谷 総一郎, 赤堀 浩也, 塩見 尚礼
  • Journal Title: 胆と膵 Volume: 37 Pages: 581-588
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] 腹腔鏡下胆嚢摘出術直後に発症した感染性肝嚢胞の1例 (2016)
  • Author(s): 生田 大二, 前平 博充, 塩見 尚礼, 赤堀 浩也, 仲 成幸, 谷 眞至
  • Journal Title: 日本臨床外科学会雑誌 Volume: 77 Pages: 148-153
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] ABCG2 expression in colorectal adenocarcinomas may predict resistance to irinotecan. (2016)
  • Author(s): Tuy HD, Shiomi H, Mukaisho KI, Naka S, Shimizu T, Sonoda H, Mekata E, Endo Y, Kurumi Y, Sugihara H, Tani M, Tani T.
  • Journal Title: Oncolo Lett Volume: 12 Pages: 2752-2760
  • DOI: 10.3892/ol.2016.4937
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] Lymphoepithelial cyst with sebaceous glands of the pancreas: a case report. (2016)
  • Author(s): Maehira H, Shiomi H, Murakami K, Akabori H, Naka S, Ishida M, Tani M.
  • Journal Title: Surg Case Rep. Volume: 2 Pages: 98-100
  • DOI: 10.1186/s40792-016-0228-4
• [Journal Article] Eotaxin-3 (CCL26) Expression in Human Pancreatic Myofibroblasts. (2016)
  • Author(s): Fujimoto T, Imaeda H, Takahashi K, Nishida A, Shioya M, Inatomi O, Bamba S, Shiomi H, Tani M, Andoh A.
  • Journal Title: Pancreas Volume: 45 Pages: 420-424
  • DOI: 10.1097/MPA.0000000000000480
  • Peer Reviewed
• [Presentation] 内視鏡外科手術指導における効率的学習システムの構築～内視鏡手術シミュレーターを用いた指導から (2016)
  • Author(s): 塩見尚礼
  • Organizer: 日本内視鏡外科学会
  • Place of Presentation: 横浜
  • Year and Date: 2016-12-10
• [Presentation] 当院における腹腔鏡下肝膵手術の導入における問題点と対策 (2016)
  • Author(s): 塩見尚礼
  • Organizer: 日本内視鏡外科学会
  • Place of Presentation: 横浜
  • Year and Date: 2016-12-10
• [Presentation] Learning system on Surgical Technique of Laproscopic Cholecystectomy (2016)
  • Author(s): Hisanori Shiomi
  • Organizer: International Mechanical Engineering Congress and Exposition
  • Place of Presentation: Phoenix, AZ, USA
  • Year and Date: 2016-11-17
  • Int'l Joint Research