2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of Elementary-school Teachers' Process of Transition and Generativity in Interaction with Parents
Project/Area Number |
26350304
|
Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
植木 克美 北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (70292068)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 保護者対応 / ライフストーリ―的手法 / 世代継承 / 教師教育 / 文化的アプローチ / 環境設定アプローチ / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年度にあたり,研究総括と研究の発展継続を目指し3つの取組を行いました。 1つ目に,小学校熟年教師22名に保護者対応を振り返ってもらった語りをM-GTAにより分析し,保護者対応プロセスモデルを作成しました。モデルは,若手から中堅以降へと保護者対応が変容していくプロセスと,そこに関与する「教師の個人的特性と社会的特性」,及び「世代継承(先輩教師が後輩教師を支える世代継承と保護者が教師を支える世代継承)」から構成されます。なお,プロセスモデルの作成に際して,学校教師からスーパーヴィジョンを受け,学校教師にとってリアリティのあるモデルを生成できるようにしました。プロセスモデルには,小学校熟年教師22名が先輩から受け継ぎ後輩に伝えたいことが埋め込まれています。これをオンラインにより公開することで,研究協力者22名のローカルな知をグローカル化し,異世代教師の交流,世代継承を図る文化的アプローチを行える成果を得ました。なお,報告会を開催し成果を学校教育現場に還元しました。合わせて,教員免許状更新講習,教育委員会主催の研修会で成果を還元しました。2つ目に,作成したプロセスモデルを踏まえ,学習環境設定アプローチにより保護者対応を異世代教師同士で学び合えるワークショップを実施しました。ワークショップは,3時間で行えるプログラムとし20名の異世代教師を4名1グループにして,保護者対応の経験をふりかえり交流し合うことを目標としました。ワークは2回実施し,活発な交流がなされ,参加者のアンケート結果から異世代教師が保護者対応について互いに理解を深め合い,今後,どのように保護者に対応していったらよいのかを学び合えることができたとの肯定的評価を得ました。ワークショップのパッケージ化に着手できました。そして,3つ目に幼稚園教師に協力を依頼しインタヴュ調査を行い研究を進展させました。
|
Research Products
(6 results)