2014 Fiscal Year Research-status Report
モバイルフォンを利用したシームレスな語学学習環境デザイン構築に関する研究と実践
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26350319
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
魚崎 典子 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (00721523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 広明 九州大学, 基幹教育院, 教授 (30274260)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 留学生 / 日本語学習 / ラーニングログシステム / シームレス学習 / モバイル学習 / 反転授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の予定として、シームレス学習環境デザイン提案に向けて、1)留学生の日本語学習に関するアンケート調査、2)シンガポール・台湾のシステム視察 3)学習方略研究 4)シームレス学習環境デザイン提案を掲げた。 1)研究代表者の所属する大学の留学生を対象に2014年6月~2015年にかけてWEBアンケート調査を実施。4月14日現在105名の回答を得た。当初の予定より回答者が少なくなった理由は【現在までの達成度】の理由に記載。現在分析統計作業中。統計結果は学会誌で発表予定。 2)シンガポールLearning Sciences LaboratoryのDr. Wong Lung Hsiangらおよび台湾のNational Taiwan University of Science and TechnologyのDr. Gwo-Jen Hwangらの取り組みの視察および情報交換の計画は順調に進み、第一訪問地であるシンガポールに到着した日に、研究代表者の実母急逝の為急遽帰国することになり予定がキャンセルとなった。現地でシステムを視察することができなかったが、その後シンガポールと台湾の研究者とは国際会議ICCE2015奈良で情報交換する機会があり、Dr. Wong Lung Hsiangからはシームレス学習に関して、Dr. Gwo-Jen Hwangからは分析方法に関して有益な情報を得た。 3)現在注目されている反転授業、アクティブラーニングのワークショップに参加し知見を得た。さらに留学生向け日本語学習アプリケーションや学習サイトについて概観し、その効果的活用に関する論文を国際会議LTLE2014北九州で発表した。 4)研究の母体となるラーニングログシステムを活用した反転授業スタイルのパイロットモデルを構築し、国際会議ICCE2014奈良で口述発表した。さらに、同国際会議でInteractive eventを2回開催し、" Case Study:Osaka University Seamless Flipped Classroom Using SCROLL in CALL Class"と題してして取り組みを紹介。セッション参加者にシステムを体験してもらった(広報活動)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)留学生の日本語学習に関するアンケート調査:当初予定していた留学生のメーリングリスト利用が許可されず、研究代表者のコネクションに頼るのみとなったため、予定していた回答数を得ることができなかったが、小規模化した形でのアンケート実施と分析はおおむね順調と評価。 2)シンガポール・台湾のシステム視察:現地受け入れ側との交渉を含め計画そのものは非常に順調に進み、受け入れ体制も完璧であった。研究代表者の実母急逝という予想外の出来事が生じたため現地視察はキャンセルとなったが、シンガポール・台湾の研究者らとはその後日本で打ち合わせをする機会があり、有益な情報を得ることができたので、現地視察以外はおおむね順調と評価。 3)学習方略研究:注目されている学習方略の知見を得たこと、現存する日本語学習アプリケーションおよび日本語学習サイトの概観することにより過去の研究を振り返り、国際会議で成果発表することができたことから、おおむね順調と評価。、 4)シームレス学習環境デザイン提案:ラーニングログシステムを活用した反転授業スタイルのパイロットモデルを構築し、国際会議で成果発表することができたことから、おおむね順調と評価。
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Strategy for Future Research Activity |
・平成26年度に構築したラーニングログシステムを活用した反転授業スタイルのパイロットモデルをさらに発展させ、コンテンツを充実させた上で、研究代表者が担当する留学生向けのCALL教室授業での授業内で評価実験を行う予定である。評価実験結果は早くて今年度末の国際会議での発表を予定している。 ・平成26年度、国際会議で発表した論文のジャーナル投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
研究分担者(緒方広明九州大学教授)の分担金(旅費と人件費)として420,000円が九州大学に送金されたが、研究分担者の申請が採択後に行われた関係上、分担金配分申出書が2014/7/7付で申請されたため、旅費申請の時点で分担金が使用可能ではなく別の資金を使用した。そのため人件費のみの支出となり、旅費が使われないまま次年度に持ち越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残高および本年度分の分担金は研究分担者の旅費およびRAの人件費として使用。
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Remarks |
※「Error:webページ(タイトル) 1行目は50文字以内で入力してください。」のエラーメッセージが現れたため、(1)タイトル欄に正式名称を記載することができませんでしたので、備考欄に記載いたします。 正式名称:Research Projects モバイルフォンを利用したシームレスな語学学習環境デザイン構築に関する研究と実践
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Research Products
(5 results)