2015 Fiscal Year Research-status Report
モバイルフォンを利用したシームレスな語学学習環境デザイン構築に関する研究と実践
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26350319
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
魚崎 典子 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (00721523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 広明 九州大学, 基幹教育院, 教授 (30274260)
難波 康治 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (30198402)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 留学生 / 日本語学習 / ラーニングログシステム / シームレス学習 / モバイル学習 / 反転授業 / e-book |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の予定として 1)システムの評価実験の実施、および2)平成26年度に実施したアンケート調査の結果をまとめて報告することを掲げていた。研究実績の概要は以下の通りである。 1)平成26年度に実施したアンケート調査の結果、留学生はオノマトペ学習に困難を感じていることが判明したため、学習コンテンツをオノマトペ学習に特化してシステムに実装した。平成27年前期および後期の研究代表者が担当する留学生向けのCALL教室授業での授業内で評価実験を行った。その結果をまとめて国際会議The 23rd International Conference on Computers in Education (ICCE2015)Hangzhouに投稿しFull Paperで採択され成果発表を行った。またクイズ形式で漢字を学ぶことができる漢字学習システムのパイロット評価実験を上記評価実験と並行して同留学生向けの授業内で実施した。その評価実験結果を論文化し国際会議The 4th International Conference on Learning Technologies and Learning Environments (LTLE2015)Okayamaに投稿し採択され口述発表を行った。 2)平成26年度に実施したアンケート調査のうちオノマトペ学習に関する項目の結果を国際会議ICCE2015Hangzhou投稿論文の一章にまとめて結果報告を行った。アンケートの総括的結果報告は今後学会誌で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H 27年度の予定1)システムの評価実験 2)平成26年度に実施したアンケート調査の結果報告が、予期していないことが起こるもほぼ予定通り進んだことから、おおむね順調と評価。 1)後期に計画されていた評価実験に関して、研究代表者の配偶者が12月に死去したため、やむを得ず2回連続休講となった。そのため当初予定していた期間の評価実験が不可能になったが、期間を短縮する形で実施することができたので、おおむね順調と評価。 2)配偶者の死去に伴い、アンケート調査の一部結果を発表する予定であった12月開催の国際会議ICCE2015Hangzhouも急遽参加キャンセルとなったが、サーバ管理担当の九州大学博士後期在籍中の大学院生が代理で発表を行ってくれたため、結果報告もおおむね順調と評価。
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Strategy for Future Research Activity |
28年1月から3月にかけて改良したシステム(e-bookのインターフェースを学習者がより見やすく改良および学習コンテンツの充実)の最終評価実験を行い、システムの有効性を検証する予定である。また今までの総決算としてSpringer発行の “Mobile Learning in Higher Education in the Asia Pacific”の第4章を「Implementing Sustainable Mobile Learning Initiatives for Ubiquitous Learning Log System called SCROLL」と題して執筆予定である。初稿は投稿済み。
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Causes of Carryover |
理由1) RAの人件費を別の資金から調達したため、当初予定した人件費が24,700円と大幅に減少した。理由2) 研究代表者の配偶者死去のため、予定していた国際会議を出席することができず、その旅費が使用されず、当初予定した旅費が146,260円と大幅に減少した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の計画ではH28年度は国際会議発表1件および国内学会発表1件のみであったが、昨年度よりの持ち越し分を利用して発表の場を増やし、研究成果の報告を行う。
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Research Products
(5 results)