2015 Fiscal Year Research-status Report
スマートフォン及びタブレットゲームが乳幼児の心身に与える影響の研究
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26350320
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| Research Institution | Naruto University of Education |
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Principal Investigator |
湯地 宏樹 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (50290531)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | スマートフォン / タブレット / ゲーム / 遊び |
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| Outline of Annual Research Achievements |
調査１：質問紙調査に関しては、2015年6月28日に日本子ども社会学会第22回大会（於愛知教育大学）において「幼児のスマートフォンゲーム遊びの実態調査」として口頭発表を行った。ここでは、スマートフォン／タブレットの使用の実態、操作性に関してスマートフォン／タブレットを使用する時間との間に正の相関がみられた点などを報告した。
大学生・大学院生を対象に行った調査結果では、スマートフォンゲームの利用時間よりもゲーム中のフローの経験との相関係数が高いことが明らかになった。さらに第６回中日教師教育学学術集会「保育の質を上げるために教師はいかに動くか」において、幼児の遊びにみられる非認知的能力について考察した。本研究においてもフローやゲーム依存度に加え、キーコンピテンシーという概念で遊びを捉える必要性が示唆された。
調査２：スマートフォン／タブレットゲームと視知覚技能に関する調査については、大学生及び保育者を対象に眼球運動測定装置を使った実験を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度中に幼児を対象とした本格的な調査を実施する計画だったが、次の理由で実施することができなかった。
（１）幼児を対象とした質問紙調査に関しては、フロー尺度、ゲーム依存度、非認知能力に関する質問項目を再考・吟味する必要性があった。
（２）スマートフォン／タブレットゲームと視知覚技能の調査に関しては、小学生を対象に眼球運動測定装置を用いた予備実験を行ったが、キャリブレーションが上手くいかずに十分にデータが得られなかった。
乳幼児を対象とする場合は特段の注意を払う必要があり、その点、国立大学法人鳴門教育大学人を対象とする医学系研究等に関する倫理審査委員会において研究計画が承諾されるとともに、平成28年度鳴門市学園都市化構想実施計画の一環としても調査を実施できる目途が立ったところである。
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| Strategy for Future Research Activity |
研究（１）スマートフォン／タブレットゲーム遊びの質問紙調査（２回調査）
０歳６か月～乳幼児及び小学校低学年児童の保護者約1,000名を対象に各校（園）の担任教諭（保育者）を通して質問紙を配布して実施する。
研究（２）スマートフォン／タブレットゲーム遊びに関する事例調査
０歳６か月～乳幼児クラスの担任保育者を対象に、日常の保育で、絵本、テレビ、テレビゲーム、スマートフォン／タブレットゲームなどメディアに関する子どものつぶやきや遊びの事例を収集する。
研究（３）スマートフォン／タブレットゲームと視知覚技能に関する調査
乳幼児のうち約20名を対象に被験者（児）を一人ずつ部屋に連れてきて、眼球運動測定装置を使って、映像を見たり、ゲームで遊んだりしている様子を記録する。
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| Causes of Carryover |
今年度中に幼児を対象とした調査を本格的に実施する計画だったが、大学生や大人を対象とした調査しか実施できなかったため、人件費・謝金及び消耗品の購入費などが予定より少なくなった。その理由としては質問紙項目を再考・熟考する必要性と子どもを対象とした視知覚技能の調査でデータが十分に得られなかったことによる。そのために次年度は、本格的な調査の実施に向けて、眼球運動測定装置を固定する器具をあらたに購入したり、人件費・謝金等を確保したりする必要がある。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査協力園（校）を確保したので本格的調査に向けて人件費・謝金20万円、消耗品10万円、報告書等印刷費10万円を使用する計画である。視知覚技能調査を滞りなく実施するために物品費30万円を購入する必要がある。
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Research Products
(2 results)
