2015 Fiscal Year Research-status Report
情報デバイス指向のロービジョン適応型eラーニングシステム最適化に関する基礎研究
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26350321
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
川原 稔 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (50224829)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 視野計測法 / ロービジョン / 最適読書文字サイズ |
Outline of Annual Research Achievements |
ロービジョン者の視覚特性を正確かつ簡易に計測する手法の研究開発を行った。特に,視野の状況を表示デバイスを用いて計測する視線誘導型視野計測法を開発して,それに関する特許申請を行った。新しい概念の視野計測法を用いることで,誰もが簡易に視野計測を自動的に行うことができるようになり,緑内障や網膜変性症等の疾患を早期に発見できることが期待されるため,眼科医と共同研究を行うようになっており,医療分野への応用を視野に入れた研究を行うようになっている。 さらに,ロービジョン者が読書を行う際に,文字サイズが最適読書サイズとなる文字サイズ×コントラストチャート法を基盤として論文誌で発表した手法を,大規模な実験による検証を行うことでロービジョンの状況および表示文字構成との関係についての研究を進めて,それらの関係性に関する解明を進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
ロービジョンおよび晴眼者を問わず視覚特性を正確に把握することは,ロービジョン対応だけでなく将来の疾患等の早期発見にもつながる重要な要素である。本研究では,情報通信機器のロービジョン対応に関する研究を予定通り進めていると共に,医療分野への応用が可能な視野計測法を開発して特許申請まで行っている。したがって,当初の計画以上に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は,研究開発した視野計測法および文字サイズ×コントラストチャート法を,アルゴリズムおよび実装法に関して更に洗練を行い,実証実験を重ねて実用に耐えられるシステムの構築へと進めて行く。さらに,昨年度までに得られた知見を基にして,色覚および眼精疲労に関する研究を進めて行く予定である。
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Causes of Carryover |
実験に予定していた謝金に若干の余裕ができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度と同程度の実験を行う。
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Research Products
(1 results)