2015 Fiscal Year Research-status Report
学校研究の発展に資する教育委員会指導主事の役割のモデル化とルーブリックの開発
Project/Area Number |
26350322
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
島田 希 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 講師 (40506713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 俊行 大阪教育大学, その他の研究科, 教授 (40231287)
寺嶋 浩介 大阪教育大学, その他の研究科, 准教授 (30367932)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育委員会指導主事 / 学校研究 / ルーブリック / 教師教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学校における実践研究(以下、学校研究)の発展を実現するために、教育委員会指導主事(以下、指導主事)が果たす役割をモデル化し、それにもとづいて、彼らが自らのアクションを構想したり点検したりする際に利用するルーブリックを開発することである。以上の研究目的のもと、平成27年度においては、以下の5点について取り組みを進めた。 (1)平成26年度に実施した指導主事への調査から得られたデータをもとに、学校研究の発展に資する指導主事の役割をモデル化した。その成果について、日本教師教育学会第25回研究大会において発表した。 (2)上記(1)をふまえつつ、学校研究の発展に資する指導主事のアクションをルーブリック(試案)にまとめた。 (3)上記(2)の妥当性を検証するために、多様な地域の指導主事に聞き取り調査を行った。あわせて、指導主事に特徴的なアクションを明確化するために、大学研究者にも聞き取り調査を行った。 (4)日本教師教育学会における研究発表のほか、上記(1)について研究紀要論文としてまとめるなど、研究成果の公表につとめた。あわせて、研究知見の収集も行った。 (5)上記(1)~(4)を円滑に進めるために、研究代表者および研究分担者が集い、定期的に打ち合わせを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度に計画していた(1)学校研究の発展に資する指導主事の役割のモデル化、(2)指導主事の役割モデルにもとづくルーブリック(試案)の開発、(3)現時点までの研究成果の公表および研究知見の収集について、当初計画通りに進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度には、これまでの研究実績をふまえ、(1)ルーブリック(試案)に関する評価情報の収集・分析、(2)ルーブリック(試案)の改訂と印刷・配布、(3)研究知見の収集および研究成果の公表(日本教育工学会、日本教師教育学会における研究発表、論文や研究報告の投稿)を行う。上記(1)~(3)を円滑に進めるために、研究打ち合わせを実施するとともに、ML等を通じて日常的に意思疎通を図る。
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Causes of Carryover |
平成27年度に予定していた研究計画は予定通り実施したが、会議費やデータ整理のための費用が予定よりも安価であるとともに、旅費が当初計画ほどかからなかったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に実施する調査のためのデータ整理費用および旅費として用いる。
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Research Products
(8 results)