2016 Fiscal Year Annual Research Report
System infrastructure for collaborative authoring of hand-written based educational video materials
Project/Area Number |
26350325
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
永井 孝幸 京都工芸繊維大学, 情報科学センター, 准教授 (00341074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名古屋 孝幸 公立鳥取環境大学, 人間形成教育センター, 准教授 (90349796)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ストロークデータ / 合成音声 / ペン入力 / 手書き板書方式 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究では手書き板書教材の作成に必要となるペンストローク記録再生ツールの開発ならびに音声合成サーバの構築を行った。ただし、所属研究機関の変更ならびに熊本地震の影響により、申請当初に計画していた熊本大学での開発ならびに評価・実験を行えない状況となった。 音声合成サーバの構築においては実利用に向けて音声データを調整する人員を割当てる見通しが立たなくなったことから、生成音声の再配布が可能な安価な商用ソフトを用いてサーバの構築を行った。この音声合成サーバはHTTP経由で受け取った台詞データを音声ファイルとして送り返す汎用的なもので、HTMLページに埋め込んだJavaScriptからも利用可能である。 ペンストローク記録再生ツールの実装方式について複数方式の検討を行った。研究開始当初はペンタブレットに最適化したAndroidアプリでの実装を進めていたが、後にiOS,Windows環境でもタッチペンを搭載した携帯型端末が多数登場した。このためOS環境に依存しないWebアプリでの実装方式を採用することとした。最新のWebブラウザではペン入力データを直接受信できることを利用し、ペン入力データの記録・再生を行うWebアプリケーションをJavaScriptで記述した。ペン入力データをクラウドストレージに保存する機能も実装しており、作成した手書き板書教材はインターネット上ですぐに共有することができる。 市販の教材作成ソフトとしてペン入力に対応したものも存在するが、いずれも映像を生成することに主眼が置かれておりペンストローク情報自体の保存や共有は想定されていない。開発した音声合成サーバとペンストローク記録再生ツールを組合わせることでインターネット上の協同作業として教材の継続的な改善を行うことが可能となり、Wikipediaのように協同作業としての教材作成が一般化することが期待される。
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