2014 Fiscal Year Research-status Report
社会人の自発的協同学習を誘発するオンライン学習環境の開発
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26350331
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
秋光 淳生 放送大学, 教養学部, 准教授 (60334348)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | eポートフォリオ / 生涯学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度にも申請者が担当する科目において、自分の学習記録を残すためのeポートフォリオサーバを用いて、実践を行った。また、利用者を対象にオンラインでのアンケートを実施した。そして、システムに残る利用実績やアンケートを用いて利用者の行動を分析した。 すると、科目の登録者の多くがシステムにログインしていることが分かった。しかし、積極的に活用している者もいたが、多くの人は、利用を難しいと感じ、実際に学習記録を残す者は少なかった。 そこで、2014年度は、学生が積極的に利用できるように学びにも役立つツールの作成を行った。まず、教育におけるコンピテンシーの標準化を開発し促進する国際的な組織である ibstpi の作成した「オンライン学習者にスキル標準」を購入し、それを日本語訳した。そして、学習者が自分のスキルを見直し確認できるように、チェックリストとして利用できるようなページを作成した。また、eポートフォリオで記録を残す場合には、形として現れない多くのアイデアがあり、文章として残るのは一部であると考えのもと、学習記録の作成途中にクッキー上にメモを残すシステムを実装した。さらに、maharaの管理記録をもとに考えると、ログインし、学習記録を残さなかった学生も多くいた。そこで、ログイン後の利用者の行動を把握できるようにするために、ログイン後の利用者が移動したページをログに残すようにmaharaの改造を行った。 2015年度にも引き続き実践およびツール作成を行い、学習者同士で学びを促進できるような環境構築を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
想定されたよりも実際のファイルの利用量が少なかった。大学内でもeポートフォリオだけでなく、いくつかのシステムが存在している。そこで、利用の拡大、および利便性の向上のために、他のシステムとも連携したシステムを構築した方が有効であると判断したことから、ファイルサーバの構築は2015年度に行うこととした。 また、申請書で計画した全文検索の機能についてはmaharaで実装されたelastic searchの機能と調整した上で作成することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年、2016年にわたり、引き続き実践を行う。また、それにあわせて、音声入力ツールなど、学習者の学びを誘起するためのツールの作成を行い、データの収集を行う。 また、申請者が担当する対面でのアンケートデータとを用い、27年度中に履修傾向と学びのタイプを分類するための分析を行う。
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Causes of Carryover |
計画よりもサーバ備品が安く済んだため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
補助員の給与、およびサーバ増強のための消耗品として用いる。
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Research Products
(4 results)