2014 Fiscal Year Research-status Report
ファシリテーション型授業に対する授業分析法の開発研究
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26350334
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
北垣 郁雄 東京都市大学, その他部局等, 教授 (20016679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永岡 慶三 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90127382)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ファシリテーション / 討論 |
Outline of Annual Research Achievements |
ファシリテーション授業の骨格を調査し、授業分析法の開発するに際し、M.サンデル氏の授業を分析した。約60分に及ぶファシリテーションで、震災復興に関するものである。分析の結果、対比、裏付け等6つの要因がそのファシリテーションのキー概念であることを明らかにした。 M.サンデル氏によるアメリカ大学でのファシリテーションを分析し、ときには匿名性を確保するファシリテーション進行も必要であることを述べた。そして、それを実現するための教育工学的手法を構成した。 以上の分析実績を踏まえ、当研究代表者の進行によるファシリテーションを実施した。ファシリテーションテーマは「レポート等のコピー&ペースト」であり、6名の学生によるものである。その結果、当該課題解決方法に対する賛否の意思表示法、同じく賛否を問う内容の表現法、および発言者の氏名法に関する指針が得られた。 上記の一連の研究進行により、ファシリテーション進行に関するおおまかな指針が得られたとともに、テーマごとの詳細指針の必要性が指摘された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度以前から、当該テーマを可能なかぎり進めていた。そのため、特段の費用を伴わないテーマ部分に対する研究を達成することができた。結果的に、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
学生にとって関心のあるファシリテーションテーマを探索する。そして、テーマにてファシリテーションを実施するとともに、そこで抽出されるファシリテーションの要件をこれまでに得られた要件と照合する。そして、より広範に使用可能な実施要件を開発する予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していたファシリテーションのすべてを実施する以前に、ファシリテーションの特性をある程度把握することができ、使用予定の金額より少ない金額で全うできた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に企画していたファシリテーション授業の評価項目立ての詳細に向け、その調査研究を行うため、これに上記差額金額を充てる予定である。
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