2014 Fiscal Year Research-status Report
NPO等との市民協働による文化財政策実現のための基礎的研究
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26350378
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
馬場 憲一 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (60328903)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 文化財政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、市民協働の文化財政策の実現のために重要な研究課題となっているNPO等の文化財支援団体の実態を究明し、英国等との比較研究を通して、市民との協働による文化財政策の可能性とそのあり方を探ることを目的とする。本年度の調査研究の内容とその成果は以下の通りである。 1、調査研究の内容 本年度は国内で活動している文化財支援団体のうちNPO法人の認証を受けて運営されている団体の実態把握に努めた。そのため、(1)文化財支援団体の活動内容等から本研究の目的にもとづく調査対象となり得るかについて検討し、調査対象とすべきNPO法人の文化財支援団体を選定した。(2)選定したNPO法人の文化財支援団体としての活動をサンプリング調査し、それら団体に対して実施するアンケート調査のため、団体の名称・所在地・法人認証年月日・代表者氏名・役員数・会員数・会費・財政規模、団体の目的、設立経緯、団体の活動内容、活動対象としての文化財の種別と名称、活動対象としている文化財の歴史的根拠の検証、行政との協働の有無、活動継続のための人材育成、文化財支援団体と行政との協働の現状と課題などの設問項目を盛り込んだ調査票を作成した。(3)研究対象として選定したNPO法人認証の文化財支援団体162団体に対し、新たに作成したアンケート調査票を郵送して回収した。 2、調査研究の成果 (1)日本NPOセンターのデータをもとに、個々のNPO法人の活動内容などを調査研究し、文化財を対象に支援活動をしている団体の数値を明らかにすることができた。(2)NPO法人として承認されている文化財支援団体の具体的な活動をサンプリング調査し、その結果をもとにNPO法人として認証されている団体に対する統一的なアンケート調査票を作成することができた。(3) NPO法人認証の文化財支援団体にアンケート調査を実施し42団体から調査票を回収することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の研究計画では国内で活動しているNPO法人の文化財支援団体と法的根拠は有していないが文化財の保存・活用に実績を上げている団体にアンケート調査を実施し、その結果にもとづき文化財支援団体の現状を分析し、そのアンケート調査の結果からスクリーニングした文化財支援団体へのヒアリング調査を予定していた。 しかし本年度は年度当初から6ヶ月余り予期せぬ公務での仕事が入り、その仕事と重なり、本研究への取り組みが遅れてしまった。そのため年度後半から研究対象とするNPO法人認証の文化財支援団体の活動内容等を調べ、研究対象とする文化財支援団体を選定し、それら団体の活動等をサンプリング調査し、アンケート調査票を作成し実施するだけに終わった。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度は文化財支援団体に対して実施したアンケート調査を分析し、その結果から文化財支援団体をスクリーニングしヒアリング調査を行うことができず積み残してしまった。今後、2014年度に積み残した調査研究に速やかに着手するとともに、2015年度は当初の研究計画にもとづき実施するよう努めていく。
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Causes of Carryover |
本年度は、年度当初から6ヶ月余り予期せぬ公務での仕事が入り、その仕事と重なり本研究への取り組みが進まず、研究計画に遅れが生じたことによって次年度使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に本年度着手できなかった文化財支援団体のスクリーニングとヒアリング調査を進め、当初の使用計画に従い未執行の使用額を支出する。
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