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2014 Fiscal Year Research-status Report

火山噴火史情報の収集と共有のための利用者参加型データベースシステムの構築

Research Project

Project/Area Number 26350410
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

高橋 伸弥  福岡大学, 工学部, 助教 (40330899)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥村 勝  福岡大学, 総合情報処理センター, 准教授 (30309893)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords火山地質学 / 火山噴火史 / 露頭情報 / 露頭データベース / タグデータベース / モバイルアプリケーション / Webアプリケーション / ジオパーク
Outline of Annual Research Achievements

本研究は,火山噴火史情報の共有化・火山噴火史研究の効率化を図ることを目的として,従来,多大な労力をかけて専門家により作成されてきた露頭情報データベースを低コストかつ効率的に構築するシステムを提案し,実装および運用までを目指すものである.平成26年度は,従来型の,個人もしくは複数人の編集者が手作業で情報を整理する方式ではなく,情報に付与されたタグ(メタ情報)から,自動的にその関連性や重要性を判断し,利用者に提供する枠組みを検討した.まずは,任意のタグを自由に付与できるユーザインタフェースと,それらのタグを用いて情報の絞り込みができる機能を実装し,地質学研究室における研究資料管理のためのデータベースサービスとして運用することで,本研究の核となるタグによるデータベース管理手法の有効性を検証した.このサービスには,露頭情報に関する写真や画像だけでなく各種ファイルを取り扱える機能,複数のファイルを一括で管理できる機能,タグクラウドと呼ばれるグラフィカルなユーザインタフェースにより直感的に絞り込みができる機能を盛り込み,コンピュータの操作に不慣れな利用者であっても使いやすいものとした.さらに,一般向けの露頭情報データベースサービスとして,スマートホンで動作するモバイルアプリケーションの開発・改良を行い,ジオパークガイドアプリとの連携機能を実装した.本研究で目指すシステムの全体像は,2014年9月にインドネシアで開催されたCities on Volcanoesで発表した.またタグによるデータベース管理手法ならびにデータベースサービスを利用したモバイルアプリケーションの開発に関しては,電気情報関係学会九州支部連合大会等で発表した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ほぼ、研究計画の予定に沿って実施しており、概ね順調に進展している。一般向け情報サイトの開発・整備では、次年度に予定していたモバイルアプリケーションの開発に着手しており予定以上の進み具合となっている。一方、研究者向け非公開情報管理システムにおいては、プロトタイプの試験運用まで進んでいるものの、検証のためのデータの収集量がやや少なめとなっている。

Strategy for Future Research Activity

27年度には、これまでに開発した地質情報データベースシステム及び研究者向け地質情報管理サービスの試験運用を通して、主に利用者側からの視点による改善を行う予定である。さらにデータベースへの情報入力を容易にするための各種機能拡張を試みる。またシステムの評価検証のため、露頭情報収集を兼ねた現地調査を行う予定である。これらの結果を受け、一般利用者向けの露頭情報公開サイトとの統合を検討する。
28年度には、前年度までに検討した地質情報データベース統合サービスを利用した、火山噴火史電子博物館を構築し、一般公開を目指す。最終的に、研究者・一般利用者のそれぞれの視点からのシステムの有用性に関する評価を行う。

Causes of Carryover

当初予定していた設備備品の見積り額よりも低価格で同性能のものが購入できたため、物品購入計画費であまりが生じたこと、また成果発表のための学会出張を3月に予定していたが、都合により日程があわず参加ができなかったことによる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

26年度の研究成果から、現地調査の必要性が生じたため、露頭情報収集のための現地調査旅費およびそれに必要なモバイル機器購入に充てる予定である。

  • Research Products

    (5 results)

All 2015 2014 Other

All Presentation (4 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 地質学研究における研究データ共有のための地理情報データベースサービスの構築2015

    • Author(s)
      高橋伸弥、奥村勝、鶴田直之
    • Organizer
      情報処理学会全国大会
    • Place of Presentation
      京都
    • Year and Date
      2015-03-17 – 2015-03-19
  • [Presentation] 露頭情報収集のためのモバイルアプリケーションの開発2014

    • Author(s)
      矢羽田優輝、奥村勝
    • Organizer
      電気関係学会九州支部連合大会
    • Place of Presentation
      鹿児島
    • Year and Date
      2014-09-18 – 2014-09-19
  • [Presentation] Development of Hybrid Database System for Volcanological Research and Outreach Program on Eruptive History2014

    • Author(s)
      Shinya Takahashi, Masaru Okumura, Naoyuki Tsuruta, and Mitsuru Okuno
    • Organizer
      Cities on Volcanos 8
    • Place of Presentation
      Yogyakarta, Indonesia
    • Year and Date
      2014-09-09 – 2014-09-13
  • [Presentation] Geologic Data Collection and its application based on the cooperation of Visiors for Geopark2014

    • Author(s)
      Masaru Okumura, Shinya Takahashi, Naoyuki Tsuruta
    • Organizer
      Cities on Volcanos 8
    • Place of Presentation
      Yogyakarta, Indonesia
    • Year and Date
      2014-09-09 – 2014-09-13
  • [Remarks] 国際火山噴火史情報研究所

    • URL

      http://ehai-www.rd.fukuoka-u.ac.jp/EHI/

URL: 

Published: 2016-05-27  

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