2015 Fiscal Year Research-status Report
火山噴火史情報の収集と共有のための利用者参加型データベースシステムの構築
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26350410
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
高橋 伸弥 福岡大学, 工学部, 助教 (40330899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 勝 福岡大学, 総合情報処理センター, 准教授 (30309893)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 露頭情報 / 火山噴火史 / データベース / モバイルアプリケーション / クラウドサービス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,火山噴火史情報の共有化・火山噴火史研究の効率化を図ることを目的として,従来,多大な労力をかけて専門家により作成されてきた露頭情報データベースを低コストかつ効率的に構築するシステムを提案し,実装及び運用までを目指すものである.平成27年度は,26年度までに開発したシステムを,よりシームレスに利用できるようにすることを目的に,フリーのオープンソースソフトであるownCloudをベースとした,研究情報共有のためのデータベースサービスの構築を行った.このサービスではデータの共有設定を直感的に行うことができ,またWebブラウザからの利用だけでなくWindowsまたはMac等のコンピュータ上で動作する共有フォルダアプリケーションとしても利用できる.さらに,一般利用者からの情報提供を促進するために,これまで展開してきた露頭情報データベースサービス「じおログ」のモバイルアプリケーション版を開発し,AndoroidOS/iOSの双方を公開した.本研究の全体像に関して,2015年6月にチェコで開催されたIAVCEI2015で発表を行い,モバイルアプリケーションの開発に関しては,2016年3月に香港で開催されたIMECS2016で発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ,研究計画の予定に沿って実子しており,概ね順調に進展している.一般向け情報サイトの開発・整備ではモバイルアプリケーションの公開にまで漕ぎ着けたことは大きな進展である.一方,研究者向けのサービスに関しては,クラウドサービスの試験運用まで進んでいるものの,前年度開発したタグベースなデータベースサービスとの連携が未完了となっている.またモバイルアプリケーションを利用した検証データ収集により,ある程度のデータが集まってきている状態である.
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Strategy for Future Research Activity |
28年度には,これまでに開発したタグベースなデータベースサービスをクラウド化し,より使いやすく魅力的なシステムへとするための改良を行う.さらにモバイルアプリケーション公開後の利用者からの意見をフィードバックし,さらに機能追加・改善を行う予定である. 最終的には,それぞれのサービスを連携した火山噴火史電子博物館を構築し,一般公開する予定としている.
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Research Products
(8 results)