2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of staff scheduling support environment :Automatic modification of optimization model
Project/Area Number |
26350435
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
池上 敦子 成蹊大学, 理工学部, 教授 (90146936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野々部 宏司 法政大学, デザイン工学部, 教授 (40324678)
梅谷 俊治 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (80367820)
田中 勇真 成蹊大学, 理工学部, 助教 (90633933)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 勤務表作成 / スタッフスケジューリング / ナーススケジューリング / 時間割作成 / 列挙 / 解空間 / 履歴 / モデル構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は, 勤務表における効率良い修正作業を支援するシステムの構築と,「潜在的な制約条件や評価尺度」を抽出して最適化モデルを自動修正するシステムを構築して「納得感」を得る勤務表を短時間で作成できる環境実現を目指すものである.平成28年度は,ナーススケジューリングと教員のスケジューリングにあたる学校時間割作成を重点対象とし,残された課題に取り組んだ. ナーススケジューリングにおいては,解修正における「潜在的な制約条件や評価尺度」の反映を支援できる「良解空間の提示」に絞って研究を進めた.各ナースの実行可能スケジュールを表現するネットワークを利用して最適解の列挙を行い,関係性をグラフ表現することにより良解空間を把握した.この成果の一部について,7月にポーランドで開催された EURO2016(European Conference on Operational Research)で発表,議論するとともに,8月にイタリアで開催されたPATAT2016(時間割作成の国際会議)に参加することにより,海外研究者と今後の協力関係を相談することもできた. 高校定期試験に関わる時間割作成においては,最適解を高速に与えるモデル(定式化)を与えたことにより「潜在的な詳細制約や評価尺度」を把握し,解修正の自由度が高まる仕組みを作ることができた.小学校時間割作成においては,学校ごとに異なる制約をカバーできる汎用的なモデルを提案した.2つの小学校に対し,モデル改善しながら複数種類かつ複数回の時間割作成を行うことにより「潜在的な詳細制約や評価尺度」を明らかにしていった.また,作成過程で明らかになる制約や評価尺度を,容易に取り込めるモデルを構築できたため,モデルにおけるハード制約,ソフト制約,パラメタに関わる自動修正の可能性を示すことができた.小学校時間割作成の成果をまとめた論文は掲載待ちである.
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Research Products
(14 results)