2015 Fiscal Year Research-status Report
An integrated logistics design considering facility location, inventory management, vehicle routing
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26350438
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉本 一穂 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50158507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 峻一 早稲田大学, 理工学術院, 助教 (30649348)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 在庫管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は「在庫管理」のアルゴリズム開発を行った.この問題のゴールとしては輸配送費含む「発注費用」と「在庫費用」の両者を最小化する在庫管理方策を求める事である.前年度の調査結果より「発注費用」はタリフベースの運賃で算出するモデルを開発した。しかしながら「在庫管理」の問題を数理最適化問題として定式化を行う際にこのままでは扱いにくいためにコストを線形近似する方法を用いた。「在庫費用」については特に保管費について実態のヒアリングを行い従来と異なる「三期制」や「坪貸し」の料金体系を考慮した評価関数のモデルを開発した。また需要予測手法に関して時系列解析手法などを特に調査し実データとの整合性を確かめた。また需要変動が起こったとしても大きな損失とならない様な方法としてシミュレーション最適化やロバスト最適化を応用した在庫管理方策を提案した。結果を国際会議にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前述のとおり「在庫費用」と「発注費用」の両者が最小となるロバスト最適な在庫管理方策により需要変動がある場合においてもコスト最小化を行う事ができる手法を提案できたため当初の研究計画の目標は達成できた。また提案したモデルを実データを用いて検証し得られたアウトプットの質・計算時間が実用的に問題ない事を確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は特に「立地計画」について最適化を進める。この際「配送費」と「立地費用」の観点に加え「生産の柔軟性」を考慮した立地計画を検討したい。前年度の在庫管理の調査結果より複数社発注を行う事で需要変動が発生する場合により多くの変動を吸収できる事が文献調査から分かった。また実務家へのヒアリングにおいても複数拠点立地を検討しているものの科学的な根拠がないため意思決定が難しいとの意見を頂いた。この点を含めて立地点の計画を検討したい。
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Causes of Carryover |
旅費が当初の想定よりも安価に手配できたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の旅費に上乗せする
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