2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Software System for Supporting Management of Change to Prevent Process Accident in Process Industries
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26350469
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Research Institution | National Institute of Occupational Safety and Health,Japan |
Principal Investigator |
島田 行恭 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, リスク管理研究センター, センター長代理 (10253006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
箕輪 弘嗣 岡山商科大学, 経営学部, 准教授 (50464300)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 変更管理 / プロセス安全管理 / プロセス災害防止 / 業務プロセスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
プラントライフサイクルの業務プロセスモデルを参照して得られた変更管理実施手順を基に,支援システムに実装するアルゴリズムを作成した.IDEF0形式(KBSI社製ソフトで作成)で表現された業務プロセスモデルのXML形式のファイルから業務遷移情報を取得し,遷移毎に情報を入力する画面(ユーザインタフェース)を設定することで,変更管理に関する業務を的確に進めることを支援するシステム(プロトタイプ)を開発している.支援システムの機能として次の3点を有する.(1)起案された変更が同種置き換えであるかどうかを判定すること.同種置き換えに該当しなければ,変更管理案件として確実に対応することを促す.(2)次に行うべき業務の候補(部門内への業務実施指示または業務実施結果の承認)をシステムユーザー(変更管理に関わる各業務のマネジャーを想定)に提示すること.これより,設計,運転,保全業務などの管理者による変更管理手続きの確認と,部門内あるいは他部門により起案された変更案件への対応が指示され,検討漏れなどを防ぐ.(3)変更管理に係る業務実施記録を保持すること.これより,変更への対応業務実施結果などを記録として残すとともに,設計図面や運転マニュアルなどの更新を促す.以上の機能を有することで,変更管理の不具合による事故・災害発生を防止することが期待できる.化学工学会安全部会発行のテクニカルレポートに示されている変更管理事例に適用し,支援システムの動作を確認している. (3)の記録保持機能から派生する追加機能として,事故発生時の根本原因分析を支援するための分析手順表示アルゴリズムについても検討中であるが,その実装は未完成であり,引き続き開発を行う.
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