2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26350501
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松浦 宏治 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (70443223)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マウス受精卵 / マイクロ流路 / メカノバイオロジー / 三次元培養 / 人工卵管・子宮 |
Outline of Annual Research Achievements |
初期胚に流体移動に伴うせん断応力(Fluid Shear Stress: FSS)を負荷した際に胚内で起こるイベントを調べることによって、アポトーシスに至る作用機序の解明につながる。そこで、顕微授精用保持ピペットを用いてマウス桑実胚および胚盤胞をマイクロ流路内に保持した実験系を構築した。独自に開発したマイクロ流路を共焦点蛍光顕微鏡のステージに設置し、シリンジポンプを用いて流路内の初期胚にFSSを数分間負荷した。15秒ごとにFSS負荷前後の共焦点像における蛍光を示す部分面積変化を計測した。桑実胚では透明体内部の空隙の面積が大きいために、胚盤胞と比較して細胞質面積増加率が大きくなった。この面積増加速度はFSS値が大きくなるにつれて上昇し、胚盤胞の方が桑実胚と比較して面積増加が早く終了した。この結果から、上記閾値近傍のFSSが負荷された際には細胞質体積の増加が起こり、この変化が胚発育に好ましくない影響を与える一因と考えられる。
上記の実験のほかに、人工卵管および子宮とその中での受精卵培養とメカニカルストレス(MS)応答評価のために、新たな実験系構築1)および2)を進めた。 1)MSを負荷させながら培養した際の核の増殖速度を生細胞核染色剤で染色した受精卵内の核数から評価する受精卵培養システムの構築を行った。倒立顕微鏡に顕微鏡用培養システムを組み込んだ培養系とした。 2)三次元培養システムを構築のするためのマイクロ流路構造最適化およびMS負荷実験系の構築を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウス受精卵培養結果が芳しくなかったことと実験系の構築に時間を要したためである。
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Strategy for Future Research Activity |
新たな実験系構築を加速するとともに、マウス受精卵を用いる実験数を増やす計画である。
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