2015 Fiscal Year Research-status Report
視覚連合野皮質を対象とした高時空間分解能計測システムの開発
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26350506
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
王 鋼 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (40274831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 純也 鹿児島大学, 理工学域工学系, 助教 (30447594)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光学的計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度において、おおむね計画通りに本研究の推進を行うことができた。成果として、主に以下の2点がある。 第一、前年度に開発したシステムを改良しながら、最終的な計測対象とする霊長類動物であるサルを実験に導入した。三次元物体の弁別課題をサルに課せ、課題遂行時の神経細胞活動を解析対象とした。提案した細胞集団活動の評価法を日本ザルの側頭連合野である側頭葉下部皮質細胞集団活動の解析に適用し、観察角度によらない三次元物体認識の脳内神経基盤に関する新しい知見をえることができた。これによって、開発した計測システムのパフォーマンスを評価すると同時に、計測システムによって得られたデータの生理的な意味も検討することができた。 第二、霊長類動物であるサルに適用できるように計測システムの周辺装置・器具の改良を行った。側頭連合野である側頭葉下部皮質の解剖学的な位置を配慮し、レコーディング・チャンバーの改良を行った。チャンバーの形を工夫することによって、加工しにくいチタンを用いることによって、軽量化に成功した。また、チャンバー内の添充物としてはアガーを採用したが、アガーに混ぜ込む少量の薬品の検討を行った。炎症や脳表面にはる組織の増殖を防ぐために、少量な抗生物質と酵素を使用するが、しかし、これらの混入は内因性光学的信号の発生に大きな影響をもたらす。内因性光学的信号に対する影響を最小限に抑えながら、有効に炎症や増殖を防ぐ薬品のスクリーニングを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予算減額による初年度の遅れはおおむね取り戻され、予定通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り、H28年度は最終年度になるので、計測システムの改良と実験を繰り返すことによって、実用的な実験法を確立することを目指す。
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Causes of Carryover |
物品費として使用したが、年度末の処理には間に合わなかったのが主な原因であった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
間に合わなかった処理は、年度早々に行う予定である。
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