2014 Fiscal Year Research-status Report
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26350526
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
金子 大作 九州工業大学, 若手研究者フロンティア研究アカデミー, 准教授 (90467126)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | バイオ接着剤 / 分解性制御 / 細胞毒性試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者の提唱する接着モデルに基づき、石油系最強の接着剤と言われるエポキシ樹脂を凌駕する接着強度を持つ植物由来接着剤の創製に成功した。本申請研究では、この接着剤に以下の追加的研究を行うことにより、世界初となる接骨用接着剤 として応用展開する。 【1】分解性の制御:本接着剤へ長鎖アルキル基を持つカルボキシル系界面活性剤を部分修飾し、加水分解性を制御する。 【2】エタノール溶解性付与:本接着剤を最も毒性の低いエタノールへ可溶となる様、極性基を導入する。 【3】in vivo 骨接合試験:まずキットで生体安全性の試験を行う(JIS T6001)。その後in vivo動物実験も視野に入れているが、in vitro試験でin vivo試験と同等の安全性を合理的に説明できればin vitroを優先する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究実績で記した, 【1】分解性の制御:本接着剤へ長鎖アルキル基を持つカルボキシル系界面活性剤を部分修飾しする事に成功した。今後は水中劣化性を共同研究会社と行っていく。 【2】エタノール溶解性バイオ接着剤を既に前倒しで得る事に成功した。 具多的には,ドーパやチロシンのアミノ基をアセチル基で保護し,ペプチド結合では無く,エステル結合で共重合した。極性基であるアミノ基を残した結果,極性の高いエタノールに可溶である事が分かった。 【3】in vivo骨接合試験を前倒しで行っている。骨芽細胞に全く毒性を示さない一方で,生体内のウェットな状態でホットメルト使用が難しいという新たな課題も見つかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,【1】で得られた接着剤の加水分解性試験,【3】の研究で分かった新たな課題を優先的に行ってゆく予定である。
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Causes of Carryover |
成果発表について,招待講演が多く,予定していたよりも旅費が掛からなかった。 データ整理に必要な人材の選定に時間が掛かり,人件費が後ろ倒しとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ整理用の人件費として用いる事とする。
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[Presentation] 生体融合性接着剤2014
Author(s)
金子大作
Organizer
第1回九経連合産学ネットワーク連携会議
Place of Presentation
福岡市
Year and Date
2014-04-21 – 2014-04-21
Invited
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