2015 Fiscal Year Research-status Report
弾性変形構造を有する小形医療機器の形状設計手法と加工法の構築
Project/Area Number |
26350551
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
野方 誠 立命館大学, 理工学部, 教授 (80335067)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 小形医療機器 / 弾性変形構造 / 金属粉末射出成形 |
Outline of Annual Research Achievements |
弾性変形構造を有する小形医療機器の形状設計手法と加工法の構築として,金属粉末射出成形(MIM)技術を用いて一体構造型の鉗子部の製作を行うことにより,低コストで大量生産を目指した.材料選定を行い,機械的特性を検証するため,引張試験を行った.その結果を用いて構造解析を行い,塑性変形してしまうことを確認した.そのため,鉗子形状の変更を行い,弾性変形の範囲内に抑えることができた.MIM技術で用いる金型を製作する前に形状検証実験を行うため,MIM材料をワイヤ放電加工して鉗子を製作し,塑性変形しないことを確認したので金型の製作依頼を行った.そして,MIM技術で鉗子の製作を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
MIM技術で用いる金型を新しく作るのに高いコストがかかるため,MIM材料のブロックをワイヤ放電加工して形状検証実験用の鉗子を製作した.MIM技術で金型を用いて鉗子の製作を試みたが,完成には至らなかった.
|
Strategy for Future Research Activity |
鉗子の製作は失敗した.材料の充填が十分ではないことが原因として考えられる.また,本来ないはずの部分に材料が充填されているため,金型に隙間があると考えられる.そのため,金型の改良を行う.
|
Causes of Carryover |
弾性変形構造に適した材料の選定に時間を要し,2度目の金型作成には至らなかった.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
金型を改良し製作を行う
|