2014 Fiscal Year Research-status Report
BMI, BCI医療機器の安全性評価のための培養細胞による通電毒性評価法の開発
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26350561
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田代 洋行 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70380384)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | BMI / BCI / 医療評価技術 / 細胞毒性 / 電荷注入能力 / 電気刺激 / 安全性評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
マイクロポアフィルター上に培養細胞を播種し、その直下においた刺激電極から刺激電流を7日間に渡り通電した。培養細胞は医療機器材料の細胞毒性試験で最も多用されるチャイニーズハムスター肺線維芽細胞を使用した。結果、培養液中で計測した、生体に安全に通電しうる電流量の目安である、電荷注入能力値付近で、培養細胞のコロニー形成が阻害されることが確認できた。間接接触法による対照材料との対比を行ったところ、統計的な有意差は見られなかった。このような評価系により電気刺激による安全性を培養細胞を用いて行うことが可能なことが確認できた。 また、翌年度以降に計画している、神経系培養細胞による毒性評価の準備として、マルチ電極電気生理評価システムを導入し、生理学的な評価を加えた評価実験の準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目的であった、電気刺激の毒性評価を培養細胞によって評価できることの確認に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、神経系の培養細胞を用い、コロニー形成だけでなく、生理的な活性状態に対する影響をみる。平成28年度は、培養細胞を用いた評価結果と、動物実験を用いた評価結果との対比を行う。
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