2015 Fiscal Year Research-status Report
脳梗塞後の運動療法による神経保護と脳内生理活性物質の変化に関する研究
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26350571
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
榊間 春利 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10325780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米 和徳 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40182844)
松田 史代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (70437953)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 神経栄養因子 / 脳梗塞 / 運動 / 神経保護効果 / 機能回復 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度、神経保護効果を有する神経栄養因子midkine(MK)やBrain derived neurotrophic factor (BDNF)の発現量、グリア増生、血管増生、アポトーシス、酸化ストレスに着目して、脳梗塞発症前の定期的な運動による脳梗塞後の神経保護の作用機序について検討した。 その結果、ストレスのない定期的な運動により脳梗塞巣の縮小効果や運動-感覚機能の改善が認められ、その脳内メカニズムとして、MK、BDNFの発現増加、アストロサイトの活性化の促進、血管増生の促進、ペナンブラ領域のアポトーシス抑制、酸化ストレス抑制が脳梗塞後早期の神経保護作用に関与していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の研究成果は関連学会で随時学会発表を行っており、多くの方々と議論を重ねて研究課題をさらに発展させている。今後も研究成果を関連学会で発表して伸展させていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、ストレスのない定期的な運動により脳梗塞巣の縮小効果や運動-感覚機能の改善が認められ、そのメカニズムとして、MK、BDNFの発現増加、アストロサイトの活性化促進、血管増生の促進、ペナンブラ領域のアポトーシス抑制、酸化ストレス抑制が関与していることを証明した。 今後、運動による神経保護効果の持続性とそのメカニズムを免疫組織学的、行動学的、分子生物学的手法を用いてさらに検討していく予定である。
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Research Products
(5 results)