2015 Fiscal Year Research-status Report
脳損傷後の運動障害への包括的リハビリテーション法の開発とその作用メカニズムの解明
Project/Area Number |
26350573
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30325782)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
余 永 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (20284903)
林 良太 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (40288949)
衛藤 誠二 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (70295244)
松元 秀次 鹿児島大学, 医歯学域医学部・歯学部附属病院, 講師 (80418863)
野間 知一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 作業療法士 (10535793)
川平 和美 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 研究員 (20117493)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | リハビリテーション / 脳卒中 / 片麻痺 / 促通反復療法 / 振動刺激 / 電気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦の脳卒中患者は約280万人と推計され、運動麻痺や痙縮などによる機能障害やADL、QOLの低下は、患者やその家族にとって大変深刻な問題である。今後の高齢化社会の進行を勘案すると、脳卒中や加齢による障害の回復を促進する包括的リハビリテーション法の開発は急務である。 そこで我々は脳卒中後の片麻痺などの運動障害に対して麻痺肢の運動コントロールや機能回復を促進する運動療法として促通反復療法を開発してきたが、さらに独自に考案した振動刺激痙縮抑制法などの振動刺激との併用療法や持続的低振幅神経筋電気刺激法との同時併用療法などを用いたアプローチへと発展させている。 現在、これらのアプローチの適応や効果の確認と共に脳活動への影響を解明するべく研究を進めている。さらに脳機能画像装置内で効果の検証が可能な装置の開発に向けて性能確認試験等を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ほぼ年初の計画通りに片麻痺へのアプローチ法の研究や機器などの開発は進行しているが、新しい機器の人体応用による計測には至っていないため。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、片麻痺などの運動障害の回復を推進するアプローチの研究を進めると共に、さらにMRIなど磁場に影響を及ぼさずに動的な状況を作り出せるよう独自に開発した機器を用いて、脳機能を計測する。
|
Causes of Carryover |
機器制作に必要な部品等の経費や性能確認試験回数が予定よりも少なかったため使用額が予定より減じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後、機器の改良や性能確認試験、脳機能画像撮影などの経費に使用する。
|
Research Products
(2 results)