2015 Fiscal Year Research-status Report
神経伝達物質や神経栄養因子を指標としたリハビリテーションアプローチの基礎的研究
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26350575
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大渡 昭彦 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (30295282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 聡 北海道大学, 大学病院, 准教授 (00343369) [Withdrawn]
吉田 輝 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40347109)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳の可塑性 / 神経伝達物質 / マイクロダイアリシス / 運動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、運動学習や機能向上を効果的に促進する、最適な運動刺激や物理的な刺激を、主に脳内物質(神経伝達物質や神経栄養因子、それらのレセプターなど)を指標として明らかにすることを目的としています。このことで、リハビリテーションによる機能変化のプロセスを脳内物質の観点から明らかにでき、より効果的な運動療法や物理療法、または薬物療法の研究基盤が確立できると考えています。また、脳梗塞モデルラットを用いることで、脳損傷後の機能回復にも応用でき、根拠に基づいた臨床の実践に貢献できると思っています。 今年度は、薬物投与による変化を、行動学的分析、免疫組織学的分析を行う予定で実験を行いました。インジェクションカニューレを設置して、脳室に拮抗薬などを投与できるようにして、行動は暗視カメラを設置して24時間記録できるようにしました。今後は、ビデオカメラによる記録を調べて、客観的な指標に置き換える方法を検討する予定です。それらの指標と組織学的な変化を照らし合わせて分析したいと考えています。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
投与実験による行動分析は、長時間の観察が必要でプローブ固定の問題、半透膜の劣化の問題、行動分析の客観的な指標の問題など、予定よりも多くの問題が生じているため、全体の進行がやや遅れてしまっています。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は、実験室の改修が完了して、防音・空調・光の調節ができるような状態になっています。安定した環境で行動分析が行えるため、今後は予定している実験を進められると考えています。
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Causes of Carryover |
今年度の実験では、行動分析において問題が生じて対処が遅れたため、実験全体の進行が遅れて直接経費に余剰金が生じてしまった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験動物の購入費等の直接経費に上乗せして、実験全体を進めるように使用する。
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