2014 Fiscal Year Research-status Report
慢性心不全患者の外来心臓リハビリテーションの効果に関する前向き無作為割り付け試験
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26350585
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
増田 卓 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (30165716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 彩 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (10337991)
野田 千春 北里大学, 医学部, 助教 (80365080)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 心臓リハビリテーション / 高齢者 / 心不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、「慢性心不全患者の外来心臓リハビリテーションの効果に関する前向き無作為割り付け試験」に対する研究として、虚血性心疾患患者と心不全を対象とした研究と対照群として健常者を用いた研究の両面から検討を進め、論文発表を含めて多くの成果が出た。 臨床研究として、健常者に対する運動負荷方法による違いを検討し、同一運動負荷であっても、負荷様式が異なると心負荷に差が生じること、さらに初回運動と数回運動をした後では交感神経緊張に差が生じて心筋酸素消費量が変化することを明らかにした。即ち、高齢者においては充分な監視下での運動負荷が必要であることが判明した。 一方、中~高強度のトレーニングは、血管内皮細胞のeNOS活性を介して血管内皮機能を改善するが、内因性NOS阻害物質である非対称性ジメチルアルギニン(ADMA)はeNOS活性を阻害する。そこで、高齢者をADMAの中央値で低ADMA群と高ADMA群に分類し、外来心リハでレジスタンストレーニングを4週間実施した。4週間のトレーニングを行った際の血管内皮機能に及ぼす影響を検討すると、低ADMAを示す高齢者は4週間のレジスタンストレーニングによって血管内皮機能が効果的に改善した。 外来心臓リハビリテーション(心リハ)患者は多疾患有病者の割合が高く、個々の合併症によって外来心リハ進行に差がみられた。外来心リハの継続は患者の身体的・精神的満足度を高め抑うつ状態を改善するが、より効果的な心リハ運用方法の検討が必要と思われた。 これらの一連の臨床研究は、今年度は学術雑誌に既に掲載され、英語論文もin printを含めて数編が掲載される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り順調に研究が進み、その結果の一部は学会発表や論文として、公表できるようになってきている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り研究を進めていく方針である。
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Causes of Carryover |
証憑書類の確認に時間を要し、事務手続きが遅れたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度分の旅費、並びに採血結果の生化学的解析および測定に使用する予定。
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Research Products
(8 results)