2016 Fiscal Year Annual Research Report
A new strategy to increase of physical activity for patients with pulmonary disease at home
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26350598
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
玉木 彰 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 教授 (70269851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 俊朗 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 講師 (30709340)
長谷川 聡 京都大学, 医学研究科, 助教 (40637708) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 身体活動量 / 呼吸リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は本研究課題の最終年度であり、前年度の研究で明らかとなった研究結果を基に、実際の臨床応用としてCOPD患者を対象とした介入研究を実施した。 平成28年度における研究の目的は、在宅呼吸不全患者の日常における身体活動量が呼吸リハビリテーションの効果に影響するかを明らかにすることである。 対象はCOPDと診断された安定期の患者で、全て外来にて呼吸リハビリテーションに参加した15名とした(最終的な解析対象は11名であった)。対象者に対し、週1回60分程度の外来リハビリテーションを6週間実施し、その前後における効果を在宅における身体活動量によって2群に分け比較検討した。実施した呼吸リハビリテーションは、コンディショニング、下肢筋力トレーニング、持久力トレーニングなどを含んだ約60分間のプログラムであり、同時に日常生活における身体活動量の重要性を教育した。6週間の介入の結果、対象者の1日の平均歩数は4919歩であり、中央値である3880歩よりも多い群を高活動群、少ない群を低活動群に分類し、呼吸リハビリテーション前後の膝伸展筋力、6分間歩行距離、CATスコア、呼吸困難、ADL能力を比較した。その結果、膝伸展筋力、6分間歩行距離、CATスコアは高活動群のみ有意に改善した。 以上の事から、外来での低頻度による呼吸リハビリテーションの効果は、在宅における身体活動量に影響されることが明らかとなった。
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