2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the optimal load and intervention timing for the leg muscle functional recovery after disuse atrophy
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26350608
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
田中 正二 金沢大学, 保健学系, 助教 (70422657)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 廃用性筋萎縮 / 運動負荷 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず,尾部懸垂による廃用性筋萎縮モデル動物に対して再荷重を行い,再荷重による組織変化を観察した。その結果,再荷重1日後から壊死線維,3日から10日後に中心核線維や再生線維が出現し,1日後から壊死線維の消化像を認めた。筋線維損傷や再生像の出現頻度は,ヒラメ筋において最も多かった。 前年度までに作成した小動物用運動負荷装置の改良を行い,30% one repetition maximum (1RM) の運動28回4セットあるいは70%1RMの運動12回4セットを1回のみ負荷し,血清クレアチンキナーゼの変化を観察した。その結果,70%1RM群において,運動1日後に血清クレアチンキナーゼの有意な増加を確認した。 次に,ラットを対照群,再荷重群,再荷重+運動負荷群に振り分け,再荷重群および再荷重+運動負荷群は14日間の尾部懸垂後に再荷重した。再荷重+運動負荷群には再荷重3日後から14日後まで毎日30%1RM(再荷重+30%1RM群)あるいは70%1RM(再荷重+70%1RM群)の運動を負荷した。その結果,対照群と比較して尾部懸垂を行った群は,体重および腓腹筋湿重量が著しく減少していた。ヒラメ筋および足底筋湿重量は対照群と比較して再荷重+30%1RMおよび再荷重+70%1RM群において有意に減少していた。体重で補正した場合,対照群と比較して再荷重+30%1RM群において大腿直筋湿重量が著しく増加していた。 以上の結果から,廃用性萎縮筋に対する早期からの運動負荷は,再荷重14日の範囲において運動強度に関わらず有害である可能性が示唆された。 廃用性萎縮筋に対して早期から理学療法を行う際は,介入方法に十分留意する必要があることが示唆された。
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Research Products
(1 results)