2016 Fiscal Year Annual Research Report
The effects of early low-intensity exercise after focal cerebral infarction in rats
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26350615
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松田 史代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (70437953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊間 春利 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10325780)
米 和徳 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40182844)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 運動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
中枢神経障害後の機能回復を検証するために、ヒトの脳梗塞の発症機序に一番近いとされている中大脳動脈一時閉塞モデルを使用した。このモデルは、一側の内頚動脈より塞栓糸を挿入し、中大脳動脈起始部を一時的に閉塞するものである。本研究室では、一定の割合(一日後35~40%、一週間後25~30%)の脳梗塞をこのモデルを使用して作成することが可能である。脳梗塞作成後、動物の活動性が運動群と非運動群でどのような差があるのか検討した。運動群と非運動群、両群ともに脳梗塞直後は脳浮腫の影響もあり、活動性が低下し餌食量も減少し、結果体重も一時的に減少したが、その後脳浮腫の改善とともに、活動量も増し、体重も増加した。運動群と非運動群の両群間に、有意な差はなかった。 棒上歩行による動作評価では、脳梗塞作成後約5日後までは脳浮腫の影響も大きく、運動群・非運動群ともに活動性は低い状態であった。しかし、脳浮腫が改善してくる1週間後から、徐々に活動性があがり、とくに運動群では非運動群と比較して、脳梗塞作成28日後には有意に運動能力が改善した。それは、早期からトレッドミル運動で両四肢の協調運動を促通しており、その影響が脳梗塞後の運動回復にも良好の効果を及ぼしたと示唆できる。
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Research Products
(2 results)