2015 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者における興味に即した活動の実施が身体機能・認知機能に及ぼす効果
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26350621
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
堀田 和司 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (00569121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 也生子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (00515827)
白石 英樹 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (50306643)
大藏 倫博 筑波大学, 体育系, 准教授 (60396611)
藤田 好彦 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 講師 (70713949)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 介護予防 / 興味ある活動 / 作業療法 / 身体・認知機能 / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域在住高齢者が、一定の身体機能、認知機能を維持し、一人一人がその人らしい生活を送るために、日常的に行っている、興味ある活動とその実施頻度と、身体・認知機能との関連を明らかにし、地域高齢者が興味深く積極的に参加することができるコミュニティシステムの構築、支援策に繋げることを目的とし、①興味ある活動(意味のある作業)とその実施頻度を把握し、生活背景との関連についての検討②興味ある活動(意味のある作業)とその実施頻度と体力、認知機能、ADL、QOLとの関連の検討③興味ある活動(意味のある作業)の実施頻度と、興味ある活動(意味のある作業)にリンクした地域におけるコミュニティサービスの現状の把握について検討するものである。平成27年度は、昨年度に引き続き、地域在住高齢者を対象に体力測定および質問紙調査を実施した。今年度は、昨年度実施した土浦市の168名に加え、新たに土浦市の中学校区8か所115名、笠間市の3地区280名を対象に体力測定および質問紙調査を実施した。このことにより、現在、2市563名の体力測定および質問紙調査が終了している。 平成28年度は、昨年度までに実施した土浦市、笠間市に加え、新たに八千代町を調査対象地区に加えるとともに、二次予防対象高齢者の総数を増やすため、引き続き調査を実施する。また、③については、土浦市、笠間市、八千代町の各社会福祉協議会において、地域で実施している趣味の会、サークル活動についての調査を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27-28年度における研究計画は、①興味ある活動とその実施頻度と体力、認知機能、ADL、QOLとの関連の検討をするとともに、②自治体、公民館単位で実施されているクラブ活動を含めたサービスの実情と意味のある作業の実施頻度との関連を検討することでる。①については、平成26年度から対象者を倍増させることができ、目標を達成するに至ったが、②については、平成28年度に調査を実施できる体制を整える状況までである。平成28年度初頭には調査実施を開始できる状況であることから、研究全体の達成度はおおむね順調に進行しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26-27年度まで終了した調査結果に加え、今年度新たに加える調査の結果を集計し、①興味ある活動(意味のある作業)とその実施頻度と生活背景との関連についての検討②興味ある活動(意味のある作業)とその実施頻度と体力、認知機能、ADL、QOLとの関連の検討③興味ある活動の実施頻度と、興味ある活動にリンクした地域におけるコミュニティサービスの現状とそれらの活動への参加の有無、参加頻度が身体・認知機能に関連するかを検討し、地域高齢者が興味深く積極的に参加することができるコミュニティシステムの構築、支援策に繋げることが可能となる提言をおこなう。
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Causes of Carryover |
次年度使用額として、若干の金額が生じているが、回収データの分析に必要な人件費が予定額を超え、一部の検査用具について、借受で対応したことから、これらの購入費について繰り越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果報告、学術大会への参加を日本作業療法学会(北海道)、日本公衆衛生学会(大阪)を予定しているため、学会参加費および旅費としての算出を見込んでいる。
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Research Products
(4 results)