2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Portable Patient Lift for a Wheelchair User
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26350651
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
森 善一 茨城大学, 工学部, 教授 (70305415)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 介助機器 / 移乗器 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる平成28年度では,試作器に対し,安全な移乗のための改良を加えた. ● 後方確認用センサの追加: 本移乗器を用いて被介助者を移乗器から椅子等へ移乗する場合,被介助者の陰に椅子が隠れてしまい,介助者が椅子等の位置を目視しづらいという問題があった.そこで本研究では,移乗先の位置を把握するためのセンサ(赤外線測距センサ)を追加し,さらにセンサで取得した情報を視覚的に介助者へ伝えるために,モニタ用LED部を新たに追加した.モニタ用LEDは移乗器と椅子の接近距離に応じて,青(安全),黄(注意),赤(危険)を点灯する. ● ブレーキ機構の改良: これまでの試作機では,ブレーキ機構の実現のために,ブレーキ付きキャスタを前輪2輪に用いていた.ブレーキバーを移乗器の前方に配置することにより,介助者はそれを片足で操作することが可能であったが,操作性はあまり良いものであるとは言えなかった.また,本移乗器の特徴となるスライディング機構において,介助者が副フレームを押し込む際に,斜めに力がうまく入らず,スライドがスムーズに行えない状況が見られた.そこで,これらの問題を解決するために,片側にしかフリー回転できないワンウェイクラッチの原理を応用し,“フリー回転の方向を変更できる片側ブレーキ”および“両側ブレーキ”が電動で切り替えられる新機構を考案し,移乗器に実装した.その結果,介助者は足を使わずに手元でブレーキをかけることができ,またスライドがスムーズにいかない場合,仮に手を放しても副フレームが戻されることがなくなり,安全な移乗が可能となった.
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