2015 Fiscal Year Research-status Report
独居老人のための快適な包括的ケア支援システムの開発
| Project/Area Number |
26350655
|
|---|
| Research Institution | Kanazawa University |
|---|
Principal Investigator |
木村 春彦 金沢大学, 電子情報学系, 教授 (60141371)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
| Keywords | 独居老人 / ケア支援 / 環境認識 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究で明らかにしたのは、以下の機能の実現である。これらの機能を申請者らがこれまでに開発してきた独居老人介護支援システムの機能として追加することにより、独居老人のための快適な包括的ケア支援システムを開発していく。（１）赤外線ポインティングデバイスのポイント操作支援システムを提案した。（２）画像処理・音響処理を用いた睡眠時無呼吸検知システムを開発した。（３）疾病予防のための生体情報と気象情報を用いた気分予測システムを提案した。（４）老人が精神的に子供に返ることから、子供のスマートフォン依存を抑制する画面ロックアプリケーションを提案した。（５）読書の際に利用する、英文の難易度を識別するシステムを提案した。（６）自転車にも適応可能なカーブ安全走行支援システムを開発した。（７）アンドロイドスマートフォンで用いる各種状態を推定するアプリを開発した。（８）ビックデータを対象に、ミールプリペイドカードの利用履歴を用いた食堂利用者の分類システムを提案した。（９）点パターンの照度を利用した視覚障害者のための下り階段検知システムを開発した。（１０）機械学習を用いて、映像内に現れるお辞儀動作を認識するシステムを開発した。（１１）歩数計を用いた老人の健康管理を提案した。（１２）識別器を用いた携帯電話会社推薦システムを開発した。（１３）圧力センサを使った歩行者属性識別の改善方法を提案した。（１４）オプティカルフローと韻律情報を用いて、肯定か否定かを表わす発話態度を認識するシステムを提案した。（１５）KINECTを用いて、歩行中の疲労を推定するシステムを開発した。（１６）植物の生体電位を利用して、居住者の位置を推定するシステムを提案した。（１７）多層ディープニューラルネットワークと蓄積型予測モデルを用いた気分予測システムを提案した。etc
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
（１）住居内の事故防止については、申請者らが開発してきた浴槽内での溺死防止システム、浴室内での転倒検知システム、ベッド事故の検知システムを改良中であるが、残念ながら精度向上には繋がっていない。しかし、視覚が衰えた独居老人に利用可能な、点パターンの照度を利用した視覚障害者のための下り階段検知システムを開発した。（２）身近な装置の操作支援では、①赤外線ポインティングデバイスのポイント操作支援システムを提案した。②読書の際に利用する、英文の難易度を識別するシステムを提案した。③自転車にも適応可能なカーブ安全走行支援システムを開発した。④アンドロイドスマートフォンで用いる各種状態を推定するアプリを開発した。⑤識別器を用いた携帯電話会社推薦システムを開発した。（３）衛生面の向上、健康の維持では、①ビックデータを対象に、ミールプリペイドカードの利用履歴を用いた食堂利用者の分類システムを提案した。②歩数計を用いた老人の健康管理を提案した。③KINECTを用いて、歩行中の疲労を推定するシステムを開発した。（４）認知症、うつ状態、無呼吸症候群の簡易的早期発見については、①画像処理・音響処理を用いた睡眠時無呼吸検知システムを開発した。②疾病予防のための生体情報と気象情報を用いた気分予測システムを提案した。③オプティカルフローと韻律情報を用いて、肯定か否定かを表わす発話態度を認識するシステムを提案した。④多層ディープニューラルネットワークと蓄積型予測モデルを用いた気分予測システムを提案した。
|
| Strategy for Future Research Activity |
申請時よりも研究費が大幅に減額となっているため、申請時通りにはいかないが大本の目的は達成できるように末端の目的を必要に応じて変更し、できるところから精力的に研究を進めていきたい。
|
| Causes of Carryover |
論文掲載費と消耗品費の予想がずれたためである。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
生じた次年度使用額については、利用頻度が高いコピー機のトナー代にあてたい。また、翌年度分として請求した助成金については申請した予定通りに使いたい。
|
