2015 Fiscal Year Research-status Report
タブレットを用いた注意機能評価のデータ収集システムの開発と臨床応用
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26350662
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
大柳 俊夫 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (70177020)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 反応時間課題 / 注意障害 / 評価 / タブレット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、高齢者や脳損傷患者らの対象者自身が自宅で日々の注意機能の状況を把握し、日常生活を安全に送れるように支援するシステムの開発を目的としており、本年度は以下の研究・開発を行った。 (1)Cypress社のPSoC4 BLE(Bluetooth Low Energy)を利用して、反応時間を高精度で計測できる小型の機器を開発し、Apple社のiPad Air2端末とBluetooth接続して利用試験を行った。この結果、反応時間の測定精度は5ミリ秒以内の遅延であること、また接続の安定性もあることを確認した。 (2)iPad Air2上で実行する反応時間課題として、昨年度開発した単純反応時間課題、呈示反応時間課題に加えて、我々の研究グループで開発中の注意障害所見を判断するための反応時間課題(動的に視覚刺激が変化する課題)を実装し、動作試験を行った。 (3)アルバータ大学の研究者らと共同で、注意機能と密接に関連するワーキングメモリを評価する新しい反応時間課題の開発を行うとともに、注意機能の改善をめざしたトレーニングのためのゲームの開発と利用についても検討を進めた。 (4)対象者による実験を行うための倫理審査申請を札幌医科大学に提出し、許可を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた高齢者や脳損傷患者を対象者とした実験は実施できなかったが、開発は順調に進んでおり、また実験を実施するための倫理審査も済んでおり、次年度の早い段階で実験を実施する予定である。また、実験を行うために協力して頂く医療機関からの承諾も得ている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の前半で、健常高齢者を対象とした実験を行う。また、この実験を通して開発したシステムの不具合を洗い出して修正するとともに改良をおこなう。そして後半では、脳損傷患者等を対象にした実験を実施する。また、実験データのデータベース化と収集したデータの分析を行う。
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Causes of Carryover |
高齢者や脳損傷患者らの対象者による実験は実施できなかったため、実験で利用するタブレット端末の購入ならびに謝金のための支出を行わなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度の実験において、実験で利用するタブレット端末の購入ならびに謝金で使用する。また、データ整理の補助などの謝金にも使用する計画である。
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Research Products
(2 results)