2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26350668
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
宮坂 智哉 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (10404758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 敏明 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (40248670)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 神経筋疾患 / 意思伝達支援 / 電子透明文字盤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究開発課題は、ALS(Amyotrophic Lateral Sclerosis;筋萎縮性側索硬化症)などの患者(対象者)と介護者を対象とした意思伝達支援装置である、電子透明文字盤を開発するものとした。平成27年度は開発品の基本動作を確認し、従来の樹脂製透明文字盤と同等の操作が可能なことを確認した。その操作性、効果などについて定量的な方法で評価をする方法について検討した。 1.システムのハード・ソフトウェア構成の確認 平成26年度に製作した電子透明文字盤を構成する2台のタブレットを無線通信でつなぎ、文字盤を表示させ、選択した文字をテキスト形式で表示し画面上に出力する構成を確認し、システム全体の動作を確認した。動作確認に際して屋内環境における実験系の設定を分担研究者から指導を受けて検討した。 2.システムの定量評価方法の検討 開発したシステムを評価するにあたり、分担研究者と協議し定量的な評価方法を検討した。健常者を被験者とし、従来の樹脂製透明文字盤を対照として用い、開発したシステムと操作時における被験者の視線移動を定量化して評価することとした。視線評価を実施可能な計測装置の候補を選定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は開発したシステムの定量的な評価方法について検討した。開発したシステムの基本構成は完成しており、研究全体の進行は概ね計画通りとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
開発したシステムの透明文字盤としての機能、操作性などについて、健常者のシステム操作における視線(眼球運動)を定量的に計測し、従来の樹脂製透明文字盤の機能、操作性と比較することで評価を実施する。評価結果から開発したシステムの効果、有効性を検証して本研究のまとめとする予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度は開発したシステムの実験系構築の検討、定量的な評価方法を検討し、必要な視線(眼球運動)計測装置の選定候補を検討した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は開発したシステムの定量的評価を実施するための計測装置の導入、実験に必要な消耗品、被験者謝金、研究打合せなどの旅費などを使用する計画である。
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Research Products
(1 results)